バナナニュース248号:バランゴンバナナが日本に届くまで②

バナナがどのように収穫されるか、ご存知ですか?
バナナは木だと思っている人が多いと思いますが、バナナはバショウ科バショウ属の多年生草本。高さ数mにまで育ちますが、木ではなく草なのです。
1本のバナナからは1回しか実が収穫できないため、収穫の時には株ごと切り倒し、収穫します。切り倒した株は、切り刻み、畑に置いておきます。そうすると、ゆくゆくは分解され、土に戻ります。
生育具合にもよりますが、順調に育てば、1本のバナナから100本以上バナナの実を収穫することができます。バナナは重たい実を付けますが、株は木のように丈夫でないため、強風が吹くと、株ごと折れてしまうことも。
天候被害などを受けず、無事に収穫されたバナナは、買い付けのための車が入ることができる集荷所まで、持って行く必要があります。生産者は出来るだけ傷つけないよう、バナナを丁寧に扱いながら運びます。山奥の産地では、収穫したバナナを1時間以上かけ、運んでいる生産者もいます。
バナナの運び方は人それぞれ。天秤棒を使い60㎏以上のバナナを運ぶ生産者、収穫したバナナをかごに入れて運ぶ生産者、水牛や馬といった動物を使う生産者。
ミンダナオ島ツピという産地では、バナナの箱詰めを行うパッキングセンターにバイクでバナナを運んでくる生産者もいます。
天秤棒などを使いバナナを運ぶ場合、休憩などのためにバナナを地面に置いてしまうと、バナナが傷ついてしまうので、休憩をせずに重いバナナを運びます。
生産者はバナナをできるだけ丁寧に扱っていますが、どうしても傷がついてしまうことがあります。しかしながら幸いなことにバランゴンバナナは皮が厚いので、中の実への影響はあまりありません。「この傷はどこでついたのかな?」そんな想いを馳せながら是非バランゴンバナナを食べてみてください。
西ネグロス州パンダノン村及び東ネグロス州ロウアカンダボン村のバナナの収穫から運搬方法は、次の動画をご覧ください!
●【2012バナナ生産者交流会(西ネグロス州 マカオさん)/今日はバランゴンバナナの出荷日(西ネグロス州パンダノン村)】
●【2014バナナ生産者交流会(東ネグロス州 ボイさん)/Kaming Mag uuma(私たち農民)】
事業部商品一課 黒岩竜太
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