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バナナニュース263号:バランゴンバナナ産地紹介 ~ミンダナオ島ツピ~

バナナニュース263号:バランゴンバナナ産地紹介 ~ミンダナオ島ツピ~

ミンダナオ島ツピは、2002年からバランゴンバナナを出荷している産地です。ネグロス島などのバランゴンバナナ圃場とは違い、区画された平地の畑でバランゴンバナナを栽培している生産者が多くいます。一部の産地は山奥にあり、収穫したバナナを馬などで運び出している生産者もいます。

ココナッツと混植されたバランゴンバナナ圃場

ココナッツと混植されたバランゴンバナナ圃場

ATC(オルタートレード社)が実施した調査によると、生産者の現金収入源としてバランゴンバナナからは全体の30%程度を占めており、生産者にとってバランゴンバナナは主要な現金収入源のひとつとなっています。多くの生産者はバランゴンバナナとココナッツを混植しており、ココナッツや、コプラに加工して販売することで、バランゴンバナナ以外の作物と合わせて定期的な現金収入を得ています。

インフラが整備され、区画整理されているツピでは、バランゴンバナナ以外にも様々な農産物が商品作物として栽培されています。

ツピのバランゴンバナナ生産者

ツピのバランゴンバナナ生産者

そもそもミンダナオ島は、フィリピン政府が「約束の土地」として、ルソン島やフィリピン中部にあるビサヤ諸島からの移住政策を推し進めた島です。ミンダナオ島はキリスト教徒開拓民、イスラム教徒及びルマドと呼ばれる非イスラム教徒の先住民族で構成されており、ツピの生産者の中にもキリスト教徒、イスラム教徒、先住民族がいます。

土地所有概念の相違から、土地をめぐる紛争がイスラム教徒を含む先住民族とキリスト教徒開拓民の間で発生し、ツピも昔は対立が激しかった地域のひとつでした。しかし、今ではキリスト教徒とイスラム教徒が共にバランゴンバナナ民衆交易に取り組んでおり、バナナの箱詰めを行っているパッキングセンターでも一緒に働いています。

バナナの収穫などを行う作業員たち

バナナの収穫などを行う作業員たち

ツピの生産者で、キリスト教徒であるマルロ氏は、「昔はイスラム教徒に対する偏見を持っていましたが、バランゴンバナナ民衆交易を通じて一緒に働くことで、イスラム教徒に対する偏見がなくなりました。バランゴンバナナはツピの平和構築にも貢献しています」と言います。

 

 

TUBAGAが受賞した表彰状やトロフィー

TUBAGAが受賞した表彰状やトロフィー

ツピのバランゴンバナナ出荷責任団体であるTUBAGA(ツピバランゴン生産者協同組合)は、「有機農業を実践しつつ、公平性および社会的正義に基づく平和と団結を推進する、自立したコミュニティの実現」を目指して、バランゴンバナナ民衆交易に取り組んでいます。

品質のいい、安心・安全なバランゴンバナナを栽培するため、虫食い対策のため実に袋掛けするなどといったバナナの手入れをしっかり行っている生産者も多くいます。また、多国籍企業のプランテーションや契約栽培が行なわれている地域で、化学合成農薬・化学肥料を使わずにバランゴンバナナを栽培していることは、行政に高く評価され、TUBAGAは様々な分野で表彰されています。

 

ツピのバランゴンバナナ圃場(2017年2月)

ツピのバランゴンバナナ圃場(2017年2月)

昨年の干ばつ被害が最も大きかったツピでは、バランゴンバナナの出荷量は8割程度減少しましたが、日本の皆さまからの義援金で鶏糞の施肥などを行い、復興に努めています。最近、バナナの病害、突風被害などにより数量は再び減少しましたが、干ばつ時に比べると出荷数量は増えており、大きな天候被害がなければ今後順調に出荷数量が増えていくことが予想されます。

干ばつの影響を受けたバランゴンバナナ圃場(2016年6月)

干ばつの影響を受けたバランゴンバナナ圃場(2016年6月)

2016年6月は干ばつの影響がひどく、実をつけても大きく育たないと判断した親株を切り倒していましたが、その鶏糞の施肥などもあり、バランゴンバナナは順調に育ち、この2月には実を付けています。「鶏糞のサポートを、ありがとうございます。鶏糞を施肥することでバランゴンバナナはよく育つので、干ばつ被害から順調に回復しています。昨年の干ばつがひどい時は、週に3~5株程度しか収穫できませんでしたが、今は週に35株程度収穫できています。干ばつ被害はひどかったですが、諦めずにバランゴンバナナ栽培に取り組んでいきたいと思います。」

「私がバランゴンバナナを植えるようになったのは2015年9月です。バランゴンバナナはラカタンバナナなどと違い、化学合成農薬を使用しなくても栽培することができます。私は孫と一緒に住んでいるのですが、孫のためにも農薬はあまり使用したくありません。」と語るのは、生産者のアルバート・バラソ氏です。

 

ビクター・コルテス氏

ビクター・コルテス氏

「生産者として、またTUBAGAの役員として、日本がツピにバランゴンバナナ栽培を紹介して下さったことに感謝しています。化学合成農薬を使用しないバランゴンバナナは生産者にとっても安全です。私はパパイヤの契約栽培も行っていますが、パパイヤ栽培のセミナーに行くと、農薬は健康に影響ないと言われます。化学合成農薬・化学肥料を使用せずに栽培しているバランゴンバナナを食べることは、日本の消費者の皆様にとっても良いことなので、今後も引き続きバランゴンバナナを栽培していきます。」

 

 

事業部商品一課 黒岩竜太

 

 

 

 

 

 

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