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【PtoP NEWS-vol.6 特集】パラダイス パプア

【PtoP NEWS-vol.6 特集】パラダイス パプア

オルター・トレード・ジャパン(ATJ)は、インドネシアのパプア州の先住民族たちといっしょに、パプアのカカオ事業に取り組んでいます。

ATJとAPLAが共同発行している『PtoP NEWS』vol.6の特集記事より、「パラダイス パプア」を、お届けします。

 

カカオの民衆交易に共に取り組むカカオ生産者の人びとは、世界で2番目に大きな島・ニューギニア島の西半分を占める、インドネシア・パプア州に住んでいます。
日本からまっすぐに5000キロ程南下した所(オーストラリア大陸の北)にあるこの島は、多様な生物が生息する海や森と、豊かな天然資源に恵まれ、地球最後の楽園「パラダイス」と呼ばれています。250を超える先住の少数民族が、この地で自然と共存した暮らしを営んできました。

 

楽園の危機!
一方で、豊かな天然資源のために、パプアの人びとはグローバル化の波に巻き込まれてきました。多国籍企業/大資本による大規模な鉱山、天然ガス、林業、アブラヤシ*のプランテーションなどの開発は、先住民族の土地を奪い、伝統的な文化や暮らしを脅かしています。また、新しい生活様式を伴う変化が外部から押し寄せており、先住民族の社会はそれらの問題に直面しながら生存し続ける道を模索しなければならなくなりました。

 

カカオがつなぐパプアと日本
そうした状況のなか、パプア先住民族の人びとが運営するNGO「パプア農村発展財団」(YPMD)は、4年前から先住民族のカカオ生産者と共に、カカオの買付・加工・販売をする民衆交易の取り組みを始めました。

YPMDは先住民族の自立した経済・暮らしを実現する目的で1984年に設立され、30年もの間、農産物の共同出荷や飲料水プログラムの実施など、農村のコミュニティーと共に社会・経済活動を続けています。

パプアの天然資源を経済的価値に置き換えるビジネスは、外部から流入する商人や多国籍企業によって独占され、パプアの人びとは、その経済活動のなかで完全に蚊帳の外に置かれてきましたが、民衆交易の取り組みは、パプアの人びとと日本の消費者がカカオのビジネスを通じて相互に学び、協力し、お互いに自然と暮らしを守り続けることを目指しています。

 

津留歴子(つる・あきこ/ATJ)
義村浩司(よしむら・ひろし/ATJ)

*アブラヤシを原料とするパーム油は「低価格・無味・無臭・劣化しにくく安定」という特徴の為に、安価なチョコレートを始め、菓子や加工食品に原料として幅広く使用されています。

 

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「パ・ラ・ダ・イ・ス」をちょっとのぞき見

●その1「極楽鳥」
森に生息する極楽鳥はパプアのシンボル。繁殖期に尻尾を立てて求愛する姿がまるでハートを背中に背負っている様に見えます。カカオの森を歩いていると森の奥から鳴き声が聴こえることも。

 

 

 

●その2「ピナン」
パプアの村をはじめて訪れる訪問者は、地面にポツンポツンと残るまるで血痕の様な赤い液体に「ひゃー!」と慄くこともしばしば。なにか事件の匂いかと思いきや、その犯人は森で育つ檳榔(ビンロウ)の実「ピナン」。皆の大好物の嗜好品で石灰と合わせて口の中で噛み続けると、後頭部が熱くなる様な刺激と共に、唾液がジュワーと湧いて真っ赤な色に染まります。人びとはそれをピューと歯のあいだから吐き出し、地面に滴ります。大人も子どもも、ピナンを噛みながら「ひゃひゃひゃひゃ」と笑う口から覗く歯はピナンの色で真っ赤に染まり血が滴っている様にも見えます。

 

●その3「パペダ」
パプアの人びとの主食である「パペダ」はサゴ椰子の幹を叩き水にさらして取り出す粗製のサゴ澱粉に熱水を注いでグルグルかき混ぜて糊化させた食べもの。レモングラス、ガランガ、唐辛子などを入れて煮込んだ魚スープに浮かべて美味しくいただきます。サゴ椰子は森のいたる所にに生えており、1本の木から家族1年分のサゴ澱粉が取れるそうな。

 

●その4「カリ・ビル」
先住民族の住むベラップ村にある“碧い水”と呼ばれる湖。森から滴る水が清流となりカリビルに流れ込んできます。人びとは、洗濯、炊事、そして浮き輪を浮かべてプカプカと過ごしたり、森の恵みを楽しんでいます。

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