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【PtoP NEWS vol.10/2017.01 縁の下の力持ち】ヨセフ・カラフィールさん(パプア/カカオキタ社)

【PtoP NEWS vol.10/2017.01 縁の下の力持ち】ヨセフ・カラフィールさん(パプア/カカオキタ社)

カカオキタ社のスタッフ、ヨセフ・カラフィールさんをご紹介します。

ヨセフさんは1961年、当時まだオランダ領だった西パプアの北海岸デムタ郡アンボラ村で生まれました。そもそもヨセフさんはカカオキタ社代表のデッキー・ルマロペンさんとは20年来の友人でした。

 

ヨセフ・カラフィールさん

ヨセフ・カラフィールさん

デッキーさん率いるパプア農村発展財団(YPMD)が1990年、デムタで水道プロジェクトを実施したとき、ヨセフさんは地元のボランティアとしてYPMDの活動に参加したのです。

YPMDで数年働いた後、デムタに戻り、海で魚を獲り、森で狩猟採取をし、2000年からはカカオの栽培も始めながら、10人の子どもたちに囲まれた生活を送っていたところ、2014年9月、デッキーさんから「カカオの民衆交易を一緒にやろう」と声をかけられました。自然と土地を愛し守る生き方を大切にしているヨセフさんは「デッキーの考えていることは良くわかる。自分はそれを現場で形にしたい」と、迷うことなくカカオキタ社の仲間入りをしました。

パプアのカカオ畑

パプアのカカオ畑

 

ヨセフさんの仕事は多岐にわたります。産地で豆を買付けるときは品質管理者。住民が持ってくる豆を厳しい目でチェックして、カビが生えていたり夾雑物が多い豆は突き返します。

倉庫では豆の追加乾燥から選別作業まで、若いスタッフに指示を出しながら自らも率先して作業します。夜の倉庫でヨセフさんが電気虫取り器でカカオ豆に寄ってくる虫を黙々と退治している姿を見たこともあります。

ゆっくりと間違えないように記帳するヨセフさん

ゆっくりと間違えないように記帳するヨセフさん

貯蓄プログラムもヨセフさんの担当です。カカオキタ社ではカカオ豆の売上の一部を町にある民衆信託銀行で代理入金するプログラムを実施しています。

生産者にカカオ豆代金の支払いをする横で、ヨセフさんが貯金を預かります。ヨセフさんの周りには通帳を手にした生産者が群がりますが、冷静沈着なヨセフさんはそのプレッシャーに動じることなく、一人一人の貯金額をゆっくり数え、名前と金額をこれまたゆっくりとノートに記帳していきます。

2015年6月から始めた貯蓄プログラムで口座開設者は141人になっていますが、いまだかつて通帳やお金の紛失などのトラブルはなく、生産者も大事なお金を安心してヨセフさんに託しています。

頑強な体躯に鋭い眼差し、一見こわもてのヨセフさんですが、他人の心の痛みがわかる、とても優しい心の持ち主です。沖縄やパレスチナの話をすると真剣に耳を傾け、連帯したいと語る人です。

津留歴子(つるあきこ/ATJ)

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