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SAVE Negros:ネグロス、環境にやさしい持続可能な農村コミュニティづくり-その1―

SAVE Negros:ネグロス、環境にやさしい持続可能な農村コミュニティづくり-その1―

ネグロス島の負の遺産

サトウキビに覆われているネグロス島

サトウキビに覆われているネグロス島

2015年1月1日、東南アジア自由貿易協定(AFTA)によって、域内での砂糖(粗製糖)関税の引き下げが実施されました。

島の人口の65%、400万人もが砂糖関連産業に関わっているネグロスでは、この関税の引き下げは決して良いニュースではありませんでした。

さらに悪いことには、およそ1世紀もの間、サトウキビのモノクロップ経済下にあったネグロスでは、米やトウモロコシ、肉や魚などの食料産業はほとんど発達してきていませんでした。そのためにネグロスの人びとの基本食料は外部に依存した構造になっています。

 

サトウキビの収穫

サトウキビの収穫

こうした島の開発の在り方は、過酷な経済危機のなかに置かれてきた農民や農業労働者、そして農地改革受益者たちを、ぎりぎりの生存状態にさらしました。

以前の地主たちによる化学肥料や農薬の投入で貧困な土壌となった元サトウキビ農園は生産性が低いという問題を、零細農民や農地改革受益者たちは抱えています。

また、自然災害や人災による気候変動や環境破壊の問題においても困難を背負わされています。

サトウキビの積み込み

サトウキビの積み込み

何とか生き延びようとする農民たちへのさらなる圧力となっているのは、多国籍企業や外国資本に支配されているフィリピン国内企業や元地主たちによる長期的な土地リースの誘いは、一見魅力的に見えますが、実は侵略的な土地強奪です。なぜならば、彼らはそこで、バナナ、パイナップル、パームオイルなど輸出品を栽培するプランテーション経営を考えているからです。

 

労働者にとって過酷なサトウキビの仕事

労働者にとって過酷なサトウキビの仕事

ネグロスの農民と消費者は共に危機的状況にある

零細農民や農地改革受益者の家族は、ある意味で食料危機にさらされています。というのは、多国籍企業は農民や環境に対する配慮は全くなく、自分たちにとっての最大の儲けばかりを追求しているからです。

生産者である農民の家族が飢餓にさらされようとしている一方で、ネグロスのすべての人びと、消費者たちもまた食料の値段の高騰、はたまた食料を手に入れることが可能なのかという不安にさらされているのです。それは、ネグロス島のほとんどの耕作地にはサトウキビが植え付けられ、人々が必要な基本食料はネグロス島の外から買うという構造になっていることも大きな要因なのです。

(ATC News Letter: People’s Link Issue No.3 April 2015より要約)

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