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東ティモール・コーヒー、もっと美味しいコーヒーを飲んでもらうために生産者も協力しよう!

東ティモール・コーヒー、もっと美味しいコーヒーを飲んでもらうために生産者も協力しよう!

色づくコーヒーの実

色づくコーヒーの実

東ティモールでは、コーヒーの実が色づき始め、収穫シーズン到来です。コーヒー生産者たちもワクワクする季節となりました。

【生産者にとっての品質とは・・・】
ポルトガル植民地時代から続く東ティモールのコーヒー産業は、品質に対する理解があまり培われてきませんでした。特に当時農園労働者として働いていた現生産者たちは『品質』について考える必要はありませんでした。現在も一般的な買付業者は、チェリーの品質など全く気にせず、赤い実も緑色の実も区別せずに買い付けます。よって生産者も区別を意識せずに収穫し出荷しています。

タロでのオリエンテーション

タロでのオリエンテーション

コーヒーは、日本人にとっては香りや味を楽しみたい嗜好品です。2年前にATT(オルター・トレード・ティモール)スタッフのエバンさんは、関西の生協組合員ワーカーズ焙煎工房で研修をしました。そこでは、スタッフの皆さんが、東ティモールからのコーヒー豆を一粒ずつ手作業でていねいに再度選別を行っていたのです。エバンさんは、焙煎工房スタッフのため、そして東ティモールコーヒーを飲んでくれる消費者のために、生産者もいっしょに力を出し合って良いコーヒー豆を送りたいと思いました。

たくさんの生産者が集まってきました。

たくさんの生産者が集まってきました。

【赤く熟した実が美味しいコーヒーにつながる】
エルメラ県タロ地域の生産者は、チェリー(果肉がついたままのコーヒーの実)を加工所に集めて、果肉除去作業は加工所で行っています。そのために加工所でコーヒーの実の熟度を確認できるのです。赤く完熟したチェリーは風味豊かなコーヒーとなりますが、緑色のチェリーはまだ未熟で甘味などが引き出されず渋みや雑味の原因になってしまいます。

【生産者に協力を呼びかける】
今年エバンさんは、生産者にできるだけ赤い実だけを出荷してもらえるように協力を呼びかけることにしました。タロ集落の加工所ではATTの管理で2011年から果肉除去の作業をしていますが、過去の慣例もあり持ち込まれるチェリーは赤いのと緑色が混在しています。エバンさんは説明会で、「生産者が収穫して加工所に持ち込んだコーヒーが、どのような工程で日本に届いて、焙煎されて消費者まで届けられるのか」を生産者に写真で見てもらいながら説明しました。エバンさんが体験した、日本で東ティモールコーヒーを焙煎する人たちが手作業で未熟豆を取り除いている写真も見てもらいました。もしタロの生産者が赤いチェリーだけを供給できれば未熟豆も減り、雑味の少ないクリアでより美味しいコーヒーを楽しんでもらえるのだと、生産者に説明しました。この日はタロ集落でこれまでATTにコーヒーを出荷したことがない生産者まで含めて113世帯の生産者が参加していました。

 

焙煎工房のスタッフの皆さんです。

焙煎工房のスタッフの皆さんです。

【生産者に理解してもらうには・・・】

エバンさんは生産者がどうしたら協力してくれるか一生懸命考えました。そして、「緑色の未熟チェリーより赤い完熟チェリーのほうが重さもあるので、重くしてから出荷したほうが得だよ」と、アドバイスしました。さて、今年の東ティモールのコーヒーはどんな味に仕上がるか、そして焙煎工房スタッフの手作業がどれだけ楽になるか、秋の出荷を楽しみに見守りたいと思います。

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