Main Menu

人から人へ、手から手へ

カカオ産地のパプアで『カカオ・キタ』カカオ加工チームが結成され、収穫が始まりました。

カカオ産地のパプアで『カカオ・キタ』カカオ加工チームが結成され、収穫が始まりました。

カカオ産地の子供が大事に抱えているのはゴム銃とカエル

カカオ産地の子供が大事に抱えているのはゴム銃とカエル

ATJが取り組むカカオ産地パプアにおいて、カカオ収穫期が近づいてきた今年の3月初め、『カカオ・キタ』加工チームが結成されました。インドネシア・パプア州東部に位置するケヒラン町にカカオの一次加工場があります。昨年加工作業に従事したのはカカオ産地のひとつヤニム村の青年たちでした。今年は、他の村の人も均等にリクルートしようと、「書類選考」「面接」「雇用契約」という正式な手続きを試みることにしました。しかし、こうしたことはパプア人の村社会では普通のことではありません。村では、地縁・血縁、友だち同士が誘い合って仕事に就くというパターンが普通です。それが、求人広告なるものが村に貼り出され、希望者は「身分証明書のコピーを添付した履歴書を○月×日までに提出」と要求されたのです。その未知なる試みに30人もの応募者が集まりました。そして、厳選な書類選考及び面接を経て今季の作業員が決まり、3月初めには『カカオ・キタ(私たちのカカオ)』加工チームが結成されました。

一日の仕事の後、爆睡する『カカオ・キタ』スタッフたち。

一日の仕事の後、爆睡する『カカオ・キタ』スタッフたち。

昨年加工場で働いていた若者たちは、自動的に今年も働けるわけではないと知り、がっかりしていました。『カカオ・キタ』代表のデッキーさんは心を鬼にして、若者たちに事業の枠組みのなかでの仕事を自覚させるためにあえて契約という近代的要素をパプア社会に取り入れてみようとしたのです。試用期間は1か月です。この期間に就業規則に違反したり、勤務態度が悪いものは容赦なく補欠の候補者と換えると通達されました。さらに、加工場で働くスタッフはすべて銀行口座を開設して、給料は振り込み制にしました。給料日になると、母親が息子からおカネをもらいに加工場の周辺にやってくるという光景がありましたが、これからは銀行前で待ち合わせなければなりません。自然の中で束縛されずに伸び伸び生きてきたパプアの人びとにとって、規則や契約の中で仕事をするということは何を意味するのでしょうか。

そして、4月中旬からカカオの収穫が始まりました。毎週金曜日はカカオ豆の集荷の日です。『カカオ・キタ』加工チーム全員が、6つの生産者集落を巡り、カカオ豆を集荷します。木製の端をいくつも越えて、緑濃い森のなかへと入っていきます。集荷所では、生産者が持ってきたカカオ生豆(殻をはずした白い果肉)を計量して代金を払います。その後、ケヒラン町の一次加工場までカカオ生豆を運び、発酵・乾燥という加工作業をします。

集荷所で、生産者が持ってきたカカオ生豆を計量します。

集荷所で、生産者が持ってきたカカオ生豆を計量します。

カカオ生豆の発酵工程です。

カカオ生豆の発酵工程です。

十分に乾燥をして仕上げです。

十分に乾燥をして仕上げです。

2,424 views