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フィリピン・ボホール島 地震被災救援レポート その2 ~バランゴンバナナ生産者の状況報告①~

フィリピン・ボホール島 地震被災救援レポート その2 ~バランゴンバナナ生産者の状況報告①~

ネグロスのATC(オルター・トレード社)スタッフ4人は、11月15日よりボホール島でバランゴンバナナ生産者244人に、4つのセンターで緊急物資の配布を行いながら、生産者から話しを聞きとりました。

ボホール島の中央部に位置するシエラブロネス町のバランゴンバナナ生産者の様子を報告します。

【アラン・ダハーンさん:フィールド・アシスタント/シエラブロネス町アバカナン村】

アラン・ダハンさんの家の壁の一部が破損しました。

アラン・ダハンさんの家の壁の一部が破損しました。

台風が襲来する前に急いで稲の収獲をして、8袋の米がとれました。

当時、私の心配は「10月25~27日予定のバナナの出荷が予定通りできるのだろうか」ということでした。余震は続いていましたし、私が地域を見回っている間にも土砂崩れなど起こりはしないかと心配でなりませんでした。自宅に残してきた家族についても余震の影響で何か起こりはしないかと心配でたまりませんでした。一方で、土砂や倒れた木々で通れなくなった道路の片付けをしているボランティアの人々には感謝の気持ちでいっぱいでした。そして何よりも嬉しかったのは、バナナ生産者がバランゴンバナナを収獲して集荷所までもってきてくれたことでした。

 

【ファウスティノ・カフェさん:生産者/シエラブロネス町アバカナン村】

ファウスチノ・カフェ(生産者)

ファウスチノ・カフェさん(生産者)

ファウスティノさんは70歳で9人の子供がいますが、畑を手伝っているのは3人だけで、後は独立してマニラやダバオに住んでいます。地震が発生したとき、ファウスティノさんは奥さんと、畑でサツマイモや野菜栽培の仕事をしていました。70年間生きてきて、こんな恐ろしい地震を経験したのは初めてだと言います。やっと畑から戻っていみると、自宅は地震で壊れていました。以前、バランゴンバナナは100本ほどあり、集荷ごとに100房くらいの収量で900ペソ(約1800円)程度の収入がありましたが、今は植え替えた100本のバナナから20房程度の収量で360ペソ(約720円)程度の収入しかありません。今回の台風では、実をつけていたバナナは倒されてしまいました。他に収入源として栽培している作物は、野菜(オクラ、ニンジン、ネギ、ニガウリ)、トウモロコシ、カカオなどがあります。米は半年ごとに4袋ほどの収量で家族の自給にあてています。

出荷日には、日々余震が続いていたので怖くて収獲ができるかどうか不安でした。そして集荷をやるということになり、私は生活のためそして壊れた家を修理するために現金収入が必要で、勇気を出してバナナの収獲を行いました。余震が治まり、もとの平穏な生活にもどれることを祈っています。

 

【ロムロ・パガランさん:生産者/シエラブロネス町】

ロムロ・パガラン(生産者)

ロムロ・パガランさん(生産者)

子供が2人いますが、1人はすでに結婚をしてセブで働いています。奥さんと2人で畑をやっていますが、ロムロさん自身病気を患っていて、バランゴンバナナの手入れにも不自由しています。以前は、フィールドアシスタントのアランさんに手伝ってもらいながら100本ほどのバランゴンバナナを育てていました。昨年は、PFTACから優良生産者として表彰され賞金2000ペソを受け取りました。しかしながら今収獲できるのは、一回の集荷で4房~10房ほどで500ペソほどの収入にしかなりません。

彼は歩くことも不自由なので、私たちは自宅に緊急救援物資を届けました。

 

【ディオネシオ・アチベダ:生産者・地域リーダー/シエラブロネス町アバカナン村】

ディオニシオ・アチヴェダ(生産者・地域リーダー)

ディオニシオ・アチヴェダさん(生産者・地域リーダー)

子供が3人いますが、2人は畑を手伝い、1人は独立しています。育てているバランゴンバナナは30本程度ですが、PFTACが集荷するようになってからずっと継続で出荷してきました。ディオネシオさんのバランゴンバナナは手入れが施されているIBOB(改良バナナ)ですが、10本が地震の影響で倒れてしまいました。出荷日には16~25房くらいの収量があります。バランゴンバナナの他には、調理用のサババナナや地元市場に出荷するトルダンバナナやトウガラシ、自給用の米などをつくっています。

 

【アルヴィン・タデルさん:生産者/シエラブロネス町マグサイサイ村】

アルビンさんと無事だったサリサリストアー

アルビンさんと無事だったサリサリストアー

バランゴンバナナの生産にかかわって6年になります。今回の地震や台風の被害は少な くて済みましたが、バナナ生産についてはバンチトップ病害の問題を抱え、100本ほどのバナナを失っていました。病害発生前は出荷ごとに20~50房ほど の出荷ができて800ペソ(約1600円)程度の収入があったのですが、最近は4~10房くらいしか収獲できていませんでした。そのためにこの1年くら い、PFTACから苗の植え替えについて連絡をもらっていました。アルビンさんはバナナの他には、家族の自給用に1.5ヘクタールの水田をつくり、半年ご とに30袋の収量がありました。現金収入源としては、ココナッツやカカオの栽培、サリサリストアーの経営を行っています。

 

 

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