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漁をしながら、バランゴンバナナを育てているラチカ夫婦~パナイ島カーレス町バラスドス地域~

漁をしながら、バランゴンバナナを育てているラチカ夫婦~パナイ島カーレス町バラスドス地域~

アイディ・ラチカさん

バナナ畑の前のアイディ・ラチカさん

アイディ・ラチカさん(42歳)の夫であるアナニアス・ラチカJr.さん(42歳)は、漁師でありバランゴンバナナ生産者でもあります。2人の間には4人の子どもがあり、一番上が20歳でクルーズ船の船員になるために大学で勉強中、2番目が17歳で今年の6月から海洋学を学ぶために大学に通います。3番目は14歳で現在高校生、一番下は6か月です。アイディさんの夢は、子どもたち全員を大学まで通わせることです。

アナニスさんは、満月の夜以外は夕方4時頃から翌朝6時頃まで漁にでます。満月の夜は明るく、漁に適していないために漁には出ないのだそうです。朝方漁から戻るとエスタンシャ町まで魚を売りに出かけて、戻ってから昼までバランゴンバナナの手入れ作業をします。お昼の12時頃から睡眠をとり、また夕方から漁に出るという日常を送っています。一方アイディさんは、毎朝3時くらいに起床して家事をこなし、バランゴンバナナの手入れ作業を手伝います。枯れた葉などの除去作業がアイディさんの役割分担です。

台風被災者のアイディさんを取材

台風被災者のアイディさんを取材

ラチカ夫婦は大小2艘の船を持ち、アナニスさんは状況をみながらその日使用する船を決めます。大きいほうの船を使うときには、手伝い人3人を同船させます。魚からの収入は日によって異なりますが、大きいほうの船の場合は、少ない時で約2000ペソ(4600円相当)、多い時には約5000ペソ(11500円相当)になります。経費の500ペソ(1150円相当)を差し引いた純利益の50%を手伝い人に支払い、残った金額750ペソ(1725円相当)~2250ペソ(5175円相当)がアナニアスさんの手元に残ります。一方、小さいほうの船を使う場合は、手伝い人は1人だけ乗り込みます。売上は1000ペソ(2300円相当)から2000ペソ(4600円相当)です。経費は大きいほうの船と同様500ペソです。経費を差し引いた金額の50%を手伝い人に支払って、アナニスさんの手元に残るのは、250ペソ(575円相当)~750ペソ(1725円相当)くらいになります。

バランゴンバナナからの収入は、台風ヨランダ前は隔週で800ペソ(1840円相当)ありましたが、漁からの収入のほうがずっと多い現状です。バランゴンバナナからの収入は、主に食料など日用品購入や子どものお小遣いなどに充ててきました。ラチカ夫婦は、農作物はバナナしかつくっていないので、魚以外の食料は購入しなければなりません。漁からの収入は子どもの教育費用などに充てています。

台風ヨランダで大きいほうの船が壊れてしまい、5ヶ月後に修理をしたのですが、約40000ペソ(92000円相当)かかりました。小さいほうの船は台風の影響は受けなかったのですが、台風直後は多くの死体が海に浮かんでいたために魚の需要が全くなかく、約3ヶ月間は漁に出なかったそうです。2013年11月~2014年1月までの3か月間は現金収入がない状況が続き、ATCや諸団体が行う食料配布サービスに頼っていました。5月に入ってからは、何とか漁からの収入のみで生活をしています。今後はATCから野菜の種配布の支援を受けて、オクラ、ナス、カボチャなどを栽培する予定です。パナイ島のバランゴンバナナ出荷責任団体であるPARTNERは、野菜栽培に関する研修を行う予定です。

ラチカ夫婦の末っ子

ラチカ夫婦の6か月の末っ子

ラチカ夫婦はバランゴンバナナを、およそ10年間作り続けてきました。アナニスさんの父親はパナイ島のバランゴンバナナ生産の先駆者の1人です。アナニスさんは、その父親にバランゴンバナナを勧められて栽培を始めたと言います。ラチカ夫婦は農業の経験がなく、バランゴンバナナ栽培が初めての農業の取り組みとなりました。現在は、バナナの手入れ作業が楽しく、台風のあとATCの支援を受けて、新たに100本のバランゴンバナナを植え付け、合計110本のバナナの手入れをしています。

日本の消費者へのメッセージ

台風後に支援を受けることができ、とても嬉しく思うと同時に、感謝をしています。本当にありがとうございました。今後も引き続きバランゴンバナナを購入することで、バランゴンバナナ生産者の暮らしをサポートして下さることを望んでいます。

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