【バナナニュース341号】マンティケル村から遥々と

2023年7月31日

~バナナ担当者小島の研修出張見聞録③(今後不定期で掲載します)~

トラックの荷台に乗ってバナナの集荷へ

バランゴンバナナの産地、ネグロス島東州マンティケル村は山奥に位置しており、集荷作業が特に大変な地域の1つだ。

山道が険しくなると普通車では通行が難しくなったため、集荷トラックの荷台に乗り、資材と共にマンティケルの集荷場まで運ばれた。

買付け担当のスタッフたちとトラックの荷台に乗って集荷場まで移動

体は跳ねるし、強雨に晒されて、アトラクションの様だったが、この道を生産者や運搬担当者、バランゴンバナナは通るのだと実感した。

道中、突然雨が降り出しビニールシートを雨よけに。上手く雨を外へ流さないと、ビニールシートが雨の重さに負けくぼみを作る。そこにどんどん水が溜まっていく。ビニールシートには小さな穴や切れ目があったので、かなり濡れた。
※産地までの険しい山道を進む臨場感あふれる映像です。画面が激しく揺れますのでご注意ください

集荷作業後、トラックはバナナが高温に晒されないように日没後の午後7時にマンティケル村を出発し、70㎞離れたドマゲッティ・パッキングセンターに到着したのは日を跨ぎ午前1時になっていた。雨で道がぬかるみ、山をゆっくり降りてきたからだ。

その後、バナナはフィリピン国内の2つの港を経由して、約15日間かけて日本の港に到着する。日本の港からも追熟加工施設、リパックセンター、配送センターという長旅を経て、遥々皆さんに届く。

ネグロス島東州のバランゴンバナナは品質上の問題が少なくないが、インフラ状況、フィリピンの高温多湿な気候、青果物の足の早さ、栽培期間中の化学合成農薬や収穫後の防カビ剤・防腐剤の不使用という諸条件の中で、むしろよく耐えているなと荷台に揺られながら率直に思った(※)。

また、市場へのアクセスから疎外されやすい集荷作業が大変な地域こそバランゴンバナナの買い付けはより重要になり、そこから買い取る意義も実感した。

※品質については定期的にフィリピン側とも共有し、少しでも良いバランゴンバナナをお届けできるように努めています。

☆バナナ集荷場の様子☆

▼バナナを担いで集荷場に運んで来る生産者

バナナは、1袋あたり40-60キロくらいある。強雨で地面がぬかるみ、自分は手ぶらでもこけかけながらこの坂を上ったので、こけないか少し心配だった。

▼馬で運んでくる生産者も

その他にカラバオ、バイクで運んでいた。大体3㎞くらい離れた所に家がある人が多そう。

バナナ担当者小島の出張見聞録①はこちらから~

~バナナ担当者小島の出張見聞録②はこちらから~

PtoP NEWS vol.56

2023年6月21日

PDFファイルダウンロードはこちらから→PtoP NEWS vol.56

【動画】粗放養殖ってどんな養殖?生産者が語る、その難しさやこれからの課題

2023年5月26日

今回は、インドネシア・ジャワ島東部にあるシドアルジョ県のエコシュリンプ生産者さん2人にお話を伺いました。

スキロトさん(58歳)

18年間エコシュリンプの粗放養殖に取り組んできたスキロトさん。 インタビューの冒頭は緊張気味な面持ちですが、粗放養殖をしていく上での難しい部分や現在の課題について話してくれました。

エディ・スプリヤントさん(45歳)

バイクで住宅地を抜けて、スイスイーっと養殖池まで一緒に行ってみましょう。

現地ではデジタル化を進めていて、これまで紙で行っていた池の監査がタブレットを使って行われるようになりました。養殖池でもペーパーレス化が進んでいます。

エコシュリンプ産地の今を伝える動画は、今後定期的に配信予定です。

次の動画も楽しみにお待ちください!

▼エコシュリンプとは?