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人から人へ、手から手へ

エコシュリンプがつなぐ人と人の輪

エコシュリンプ20周年を記念して、これまでインドネシア、日本でエコシュリンプに関わってきた人からお気に入りの写真、思い出のエピソード、メッセージをお寄せいただきました。

ハジ・アムナンさんとの出会い1991年2月28日
ハジ・アムナンさんとの出会い
村井 吉敬
APLA共同代表 早稲田大学

インドネシアへの初めての「エビ視察」、1991年2月24日~3月3日。有機養殖エビを探す旅だった。堀田社長、生活クラブの椎名公三氏、グリーン・コープの河野徹氏などが同行。初めは北スマトラのアチェに行ったが軍監視下の視察で厳しい。東ジャワ・グレシクを訪れたのが2月28日、「元祖」有機養殖エビのハジ・アムナン氏に出会った。池を耕し、有機肥料をやる農民だった。その後、シドアルジョのエコ・シュリンプにつながる。

1992年

エビを愛したひと、ハジ・アムナン
鈴木隆史
大学兼任講師

じろりと人の内面を見透かすような鋭い目の彼と話をするのは怖かったが、エビについて語る時と私たちに食べきれないエビ料理をこれでもかとすすめる時のうれしそうな顔は忘れることができない。「池(土)は子孫からの借り物だ」という彼の言葉も印象に残る。ニカラグアのパインの手を握り、「これはゲリラの手」、村井さんの手を持って「字を書く手」、僕の手を握ってニヤリと笑い「女性を抱く手」と語った。見透かされたのかな?

92エビ視察望月さん1992年

収穫をささえるたくましさ
望月正明
首都圏コープ事業連合元職員(現 パルシステム連合会)

エコ・シュリンプと名付けられたブラックタイガーの養殖池にオルター・トレード・ジャパンの堀田正彦さん、上智大学の村井吉敬先生、グリーンコープの原田さん、らでぃっしゅぼーやの石崎さん、生活クラブの沼尾さんと私の6人で、ハジ・アムナンさんの池に行きました。  養殖池へは、車で行ける道路がなく、川の船着き場から小さなボート2艘に現地加工場の方達と一緒に行きました。池はほんとうに粗放という通り大ざっぱというか、天然の池そのもの。その池に生活クラブの水産担当の沼尾さんと海パンに着替えて入りました。インドネシアに行く前から、池には入りたいと思い用意していました。しかし、現地の人からしてみると、日本人が、池に入るという事で、皆びっくりしていました。実際に池に入ってみると、裸足に泥の感触が、まるで日本の水田みたいににゅる! としています。入ってすぐは脇の下あたりまであった水が収獲の為に水を抜くと、本当に泥の田んぼみたいでした。  当時の収獲は人海戦術だった様に思います。手当ては一匹いくらという様に聞きました。主婦の内職より安い金額だったように思います。  現地の方と競いましたが自分は一匹も捕れなかった。生きているエビはすばしっこくて、素手で捕るのは難しい! と思っていたら、横にいた現地の方は、両手はもちろんのこと、右足の親指と人差し指ではさんでいる! これにはびっくりし、日本人のひ弱さを痛感した次第です。

哲学者然とした池主
内野 佑

生活クラブが養殖エビを取り組むきっかけとなった池主のハジ・アムナンさん。養殖を始めた1978年から人工飼料や薬品に依存しない粗放型養殖を実践。これを発展させ、水草・ガンガンを池で繁殖させて刈り取り、土手で堆肥化した再び池に戻してエビの餌となるプランクトンを増やすなど、有機農業を連想させる養殖技術や自然と調和した養殖方法を生み出していた。取材の約束時間には「昼寝していた」と大幅に遅れたが、「集約型をやることは可能だが、人工飼料が池底に溜まりエビが病気になる危険性がある。自然を生かした私の養殖法をもっと広めていきたい」と話す風貌は哲学者然としていた。

ヤシの葉で作ったエビ1996年11月

ヤシの葉のシュリンプ
出雲公三
イラストレーター

岩波書店のブックレット『バナナとエビと私たち』に出てくる、ヤシの葉を織って作ったエビを、写真の男性が手にしたもの。輸入エビの話をマンガにまとめる際、お話にふくらみを持たせる素材を探していて出会ったのが、コレです。マングローブの植林事業で、インドネシア東部のハルク島に出向いた折のことでした。カラカラに乾いた状態ですが、今も大切に手元に保存しています。 バナナとエビと私たちのひとこま

大我 晶子さん2008年8月20日

ATINAの工場で、一緒にランチ!
大我 晶子
パルシステム生活協同組合連合会 産直推進部交流政策課

工場の監査を終え、社員の皆さんと一緒に昼食を頂きました。工場内では、マスクで顔の表情がわかりませんでしたが、食堂でおいしそうに食べたり、おしゃべりしている社員の皆さんの楽しそうな表情が印象的でした。シャイな子もいれば、積極的に英語で話しかけてくれる子もいました。私たちが食べているエコシュリンプは、みんなががんばってくれるからこそ食べられるんです。これからも、どうぞよろしく。

吉岡さん2008年8月

やったー!エコシュリンプつかまえた
吉岡 初枝
パルシステム山梨理事

2008年8月パルシステム公開確認会が行われた際の収穫体験のショットです。はじめは泥に埋もれて身動きもできずにいましたが、コツをつかむとこの通り。収獲数は数えきれないほど。あまりに夢中になり過ぎて手足が傷だらけだったのも気づきませんでした。伝統的粗放養殖とエコシュリンプの価値を守り続けている生産者さんやATINAのみなさんの真っ直ぐで輝く笑顔のひとつひとつを生涯忘れることができません。テリマカシ~。

生活クラブ東京、脇田さん2008年8月

エビは生き物
脇田千鶴
生活クラブ生活協同組合・東京 職員

2008年に職員旅行でATINAを訪問させていただきました。池の中、足の指の裏でエビが動いている感触は衝撃! あたり前だけど忘れがちな「エビは生き物」という事実が、鮮烈に体に記憶されました。育てる人、加工する人、届ける人、食べる人…エコシュリンプの場合その流れは至ってシンプルですが、それでも本当にたくさんの人が関わっている。インドネシアでみなさんと出会えたこと、自分も「届ける人」として一緒に参加しているのだ! と実感されたこと、そしてつたない言葉ながらもエコシュリンプの未来についてちょっと語り合えたこと…これらはエビという枠をも超えて、私の仕事の原点です。

昼食休憩に向かうエコシュリンプ工場労働者2009年8月

昼食休憩に向かうエコシュリンプ工場労働者
間瀬朋子
上智大学アジア文化研究所客員所員

エコシュリンプをつくる人は、担当作業別・役職別に色分けされた頭巾、制服と長靴、手袋とマスクを身につけている。頭巾とマスクで顔が覆われ、だれがだれなのか、わかりにくい。それでも、頭巾の色、頭巾からのぞく目、声で労働者さんたちを見分けられるようになったことは、ATINA(オルター・トレード・インドネシア)に通って調査をしてきたわたしの自慢! 彼らとの交流は、楽しい。

大嶋さん2010年3月

オートバイはスリル満点
大嶋朝香
元生活クラブ神奈川理事長

石けんセミナーの1回目を行う村にむかう。スラバヤから車で30分、そこはエビの養殖池がいくつもいくつもずーと続く地域。車は入れず、そこからはオートバイの後ろに乗らなければ、行き着かないという。でこぼこ、泥んこ、大きな水溜り、道は狭くすぐ足元は池、振り落とされないようにとしがみつきつつ10分のスリル(本当に怖かった)。到着した村の集会所では村中の女性が待っていてくれた。エコシュリンプが育つ水がいつまでもきれいで、輝いていることを願っている。

生活クラブ青森 太山清美さん 2010年7月

インドネシアと日本の新しい関係を作りだす起爆剤
太山清美
生活クラブ青森 組合員

エコシュリンプと名付けて私たちが食べているインドネシアのエビは本当に美味しい。そしてその美味しさは新しい交易のありかたを生み出そうとしているかもしれないです。  エビの住む池は有機栽培の田んぼのようで、エビをパック詰めするまでの行程は多くの人々の努力と、チャレンジ精神と、わかりあいたいという想いの集積だったと感じました。  現地に行ってみて、インドネシアが好きになりました。エビを育てている人々の暮らしがいつも気になります。オルタインドネシアの工場の皆さんの明るい笑顔が楽しみです。この取り組みがインドネシアと日本の新しい関係を作りだす起爆剤になると信じたいです。そうしていきましょう!

矢野絵理 さんグリーンコープ2010年10月

シドアルジョ池でエビ獲り体験
矢野絵理
グリーンコープ おおいた 組織委員長

シドアルジョ池でエビ獲り体験をしました。小さなボートに乗り、ゆっくりと流れる景色を見ながら池に向かいました。日本の水田に似た養殖池は広々としていて、自然環境を活かして作られています。養殖池に実際に入ると、泥はやわらかく足をとられ歩くのも大変でした。手探りで見えない泥の中でエビを探すにも、エビを触ると驚いて思わず手を引っ込めてしまいます。やっと捕まえたエビは小さすぎて「リリース」と言われ池に返してあげました。子どもの様にはしゃぐ私たちにエビもびっくり? の楽しい体験ができました。

久保かおりさんグリーンコープ2010年10月

心と心がつながった素敵な時間
久保かおり
グリーンコープやまぐち組織委員長

2010年10月に組合員ツアーで訪れたエコシュリンプの加工工場は、衛生管理が徹底されていることはもちろんのこと、誇りと自信をもって働いている皆さんの笑顔が印象的でした。

「どんな風に料理して食べるのが好きですか?」「エコシュリンプの味に満足してもらえていますか?」と、はにかみながら質問してくれたまっすぐな瞳を思い出すと、心と心がつながった素敵な時間がよみがえり、あたたかく幸せな気持ちになるのです。

野上 ひとみさんグリーンコープ生協(長崎)2010年10月

胸までつかってエビの収穫体験
野上 ひとみ
グリーンコープ生協(長崎)組合員

2010年、Fromネグロス組合員ツアーに参加してエコシュリンプが育つインドネシアを訪問しました。  現地では、生産、製造をしているATINAのみなさんの活動に人柄に、感動の連続でした。工場では、たくさんの人が商品に誇りを持って働いていました。  養殖池では、胸までつかってエビの収穫体験です。  生産者の人が優しくて、池の中で大きいエビを捕まえさせてくれました。 2年たった今も、自慢話にしています。 (写真は養殖池に向かう小舟の中です)

田中 裕子さんグリーンコープ2011年2月

エコシュリンプがつなぐ人と人
田中 裕子
グリーンコープ共同体代表理事

インドネシアスラバヤの生産者の来日を受けて、グリーンコープ共同体メンバーとの交流会を開催しました。私はひとりの組合員として、この交流を心待ちにしていました。  その大きな理由が、組合員ツアーに参加者した組合員の報告のなかで、「寒い工場でのエビの加工、立ちっぱなしの単純な労働は辛くないですか?」の質問に、「私たちのエコシュリンプを楽しみに待ってくれている、日本の組合員の顔を思い浮かべながらの作業は楽しい」と笑顔で話されたということが強く心に残っているからです。  その思いがエコシュリンプが私たちとインドネシアの人たちとの心をつないでいます。

大橋由美子さんグリーンコープ2011年2月

エコシュリンプが大好き
大橋由美子
グリーンコープ共同体組織委員会委員長

とにかく、エコシュリンプが大好きなんです! 生来のエビ好きですが、2011年にインドネシアに行きATINAの工場の皆さんと交流したことで、より一層大好きになりました。あふれる旨みとプリプリの食感がたまらない!  エコシュリンプに対する気持ちは、見ての通りです。

田原さんのご自宅冷蔵庫2012年

満足感いっぱい
田原幸子
グリーンコープふくおか理事長

我が家の冷凍庫には「エコシュリンプ下処理済み」を必ず常備しています。 夕食メニューがちょっと淋しい時、いつものサラダにエコシュリンプを茹でて盛り付け、見た目、おいしさを賑やかします。また、何もしたくない時、塩コショウで炒めるだけでも、プリプリでおいしいので、満足感いっぱいなります。だから、とても大切に、時には大胆に使っています。


2012年11月

食品の向こう側に広がる世界を知る
近藤惠津子
NPO法人コミュニティスクール・まちデザイン理事長、生活クラブクッキングスタジオBELLEマネージャー

私たちは、目の前の食品の向こう側に広がる世界を考え、食を選択できる消費者を増やすための活動を行っています。小中学校での授業や大人向けの講座にも欠かせない教材が「エコシュリンプ」。エビ好きと言われる日本人ですが、どこでどんなふうに育ったどんなエビなのか知らずに食べていることが多いのです。生産に関わる人々の生活に及ぼす影響を知って大切に食べていけたらと願っています。エコシュリンプ20周年の2012年度、「クッキングスタジオBELLE」で、各コース1回エビの料理を取り上げているほか、エビづくしの特別クラスを実施しました。環境にも身体にもやさしいエコシュリンプを『最高においしく』いただくお料理で、参加者のすてきな笑顔に出会えました。

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