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ゲランドの塩

Sel de Guérande
  • フランス・ブルターニュ地方ゲランド。天日塩が製造できる塩田としては北限と言われています。

  • 塩の収穫ができるのは7月〜9月頃の限られた期間のみ。適度な日照と気温、風の強さの条件が揃って初めて、ゲランドの塩ができます。

  • 大西洋の入り江から潮の満ち引きを利用し取り入れられた海水は、取水路(エチエ)を経て塩田に入ります。

  • 海水は塩田内にある貯水池(ヴァジエール/コビエ)で太陽の熱と風によりあたためられ、濃縮し始めます。

  • 濃縮された海水は、塩田の中心部にある採塩池(オイエ)に到達し結晶します。畦道の真ん中にある円形の場所(ラデュール)で塩を収穫します。

  • 粗塩の収穫は、ラスと呼ばれる道具を用い、ほぼ人力でおこなわれます。池底をえぐらないように塩だけを手前に寄せ、丁寧に粗塩を手繰りよせます。

  • 熟練したパリュディエ(塩職人)の大きなタコのある手。作業の大変さがうかがえます。

  • 現地でフルール・ド・セル(塩の花)と呼ばれる一番塩は、特定の気象条件下でのみ塩田の水面に浮かんでくる塩の結晶だけを集めた希少なもの。

  • 収穫された粗塩。収穫時期には塩田のいたるところに収穫した塩を集めた塩の山(ミュロン)ができます。

  • 収穫時の塩田の風景

  • 収穫期以外の冬場は、塩田の整備(堤防の修繕、水を抜いて池の底を整え直す)をおこないます。

  • 塩田の概要図。池や水路には微妙な傾斜や間仕切りを作って、できるだけ長い時間をかけてゆっくり海水が進むように工夫されています。

太陽と風、粘土層の土壌、ブルターニュの地形を巧みに利用し、
ゲランドの塩は製造されます。

潮の干満を利用し、長く複雑な水路を通して、ゆっくりと塩田へ引き込まれていく海水は、
夏の太陽と風の働きで濃縮され、やがて塩へと結晶化します。

ゲランド社工場での製造工程

  • STEP01

    収穫された粗塩は、組合所有の車両で工場に運ばれます。

  • STEP02

    粗塩は一次保管され、最低でも1年以上寝かせて、余分な水分を取り除きます。

  • STEP03

    一番塩は塩田での収穫後、コンテナ保管された状態で工場に運搬されます。水分を取り除くため、1~2年乾燥させます。

  • STEP04

    一番塩は光学機器による色や透明度の品質チェックを経て、袋詰めされます。

  • STEP05

    粗塩は篩(ふるい)にかけ、袋詰めされます。箱詰めしやすいよう、袋には空気穴をあけています。

  • STEP06

    細粒塩は粗塩を乾燥・粉砕したのち、袋や容器に詰められます。

  • STEP07

    製品は金探検査、ウェイトチェックを経て箱詰め・輸出(出荷)されます。