パプアからの便り Vol.01 発行/2017年5月17日

親愛なる皆さま
インドネシア・パプア州より、お便り申し上げます。
いつもパプアのチョコレートを通じてパプアのカカオ生産者を応援していただきありがとうございます。
2017年が穏やかに明けたパプアですが、カカオキタとブラップ村のカカオ生産者たちは、昨年12月のクリスマス前に約束したことがひとつありました。 それは、カカオを植えている森の手入れを、生産者グループの共同作業として行うということでした。 この目的は、もちろんカカオ豆の収量を増やすことです。2016年は長雨による影響もありカカオの収穫状況はあまり良くありませんでした。しかし原因は天候だけでないことは、皆よくわかっていました。 以前からカカオの病虫害や収量減に対処するには、まずカカオの木が植わっている各人の森の手入れをしなければダメだと、皆が口にしていたのです。
ついに、その活動が2月から始まりました。 生産者グループのメンバー約30人分のカカオの森を、共同できれいにする作業は週2~3回のペースで行われています。数ヘクタールのカカオの森は、大人数で手入れをすると短時間で作業も終わり、一緒に汗水流す楽しさもあります。 伸び放題の草木を刈り入れたおかげで、うっそうとしていた森に、陽の光が差し込むようになりました。病虫害の発生も抑えられるのでは、と期待しています。
マルティンさんは身体に少し不自由があるので、一人で森の手入れをするのは大変でした。今日はたくさんの仲間に手伝ってもらい、とても嬉しそうです。デッキーからもらったお気に入りのサングラスをかけてポーズ!
(報告:ATJ 津留歴子)