東ティモール・コーヒー、エルメラ県タロ地域でいよいよコーヒーの出荷が始まりました。
5月中旬、もう収穫シーズンに入っているのに雨はなかなか止みませんでした。長雨の影響で気温も上がらず、コーヒーの実の生育も遅れ気味になりました。また、雨に打たれて実が落ちてしまったり、土がぬかるんで収穫作業が困難になったりと、雨の影響はコーヒー生産者にとって由々しき問題です。6月中旬になって、ようやく雨が上がりました。それに伴ってコーヒーの実の収穫量も急増して、まさに収穫真っ盛りとなりました。
エルメラ県タロ地域でも、作業が活気づき生産者や加工所の作業員にとっては、毎日大忙しとなりました。オルター・トレード・ティモール(ATT)のコーヒー事業責任者のルシオさんから一報が届きました。
5月のオリエンテーションでは、日本の生協組合員ワーカーズ焙煎工房からの要望で、消費者により美味しいコーヒーを飲んでもらうために生産者にお願いしたことがありました。それは、赤く熟したチェリー(果肉付のコーヒーの実)を出荷してほしいということでした。その成果もあり、緑の未熟チェリーや黒い過熟チェリーを取り除いて、赤い完熟チェリーのみを持ってきてくれる生産者も出てきました。しかし、まだまだこれまでの慣習から抜け出せない生産者は大勢います。出荷数量に影響しますからそれは容易に理解し実践できることではありません。生産者と消費者とのつながりや信頼関係を築き、生産者にとってもメリットのある仕組みを工夫していく必要があります。タロ加工場は2年前に始まりました。植民地時代に使っていた古い加工設備を修理して使っています。生産者も自分のためにコーヒーを生産し始めています。そしてこれからは、消費者とのつながりを深めながらより美味しいコーヒーをつくり、自分たちの自立した暮らしを創ることをめざして頑張っていきます。
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