Main Menu

人から人へ、手から手へ

バコロド市内からネグロス西州バナナ産地パンダノンでの交流~生活クラブ関西ネグロス交流ツアーより~

バコロド市内からネグロス西州バナナ産地パンダノンでの交流~生活クラブ関西ネグロス交流ツアーより~

ブチョイさんとニニイさんの小さなマイホーム

ブチョイさんとニニイさんの小さなマイホーム

元ゴミ捨て場があったバコロド市内のビリアエスペランサ地域(今は、ゴミ捨て場は埋め立てられリゾート開発地域となりました)に住んでいるATC職員を訪ねました。ATC(オルター・トレード社)の運転手をしているブチョイさんは、1994年にセブ島から仕事を求めてバコロド市に出てきました。ゴミ拾いなどの仕事をしていたところ、1995年からATCで働く機会を得ました。奥さんのニニイさんもマスコバド糖の袋詰めなどの仕事を得ることができました。定期的な収入を得られるようになり、4人の子供たちを学校に通わせ、少しずつ貯金をして家を建てる資材を少しずつ購入し、自分でブロックを積み上げながらマイホームを手作りしました。セブ島から出てきてすぐは不法占拠地に段ボールで小屋をつくって住んでいました。その後行政の整理が行われ、現在住んでいる場所は空いていれば居住は許されていますが、土地所有権利はありません。

道路拡張工事がブチョイさん宅のバスルームに迫っています。

道路拡張工事がブチョイさん宅のバスルームに迫っています。

 

しかしながら、最近行政の「開発プロジェクト」で道路の拡張工事が始まり、ブチョイさんのマイホーム敷地まで迫っているのです。せっかく建て増したバスルームを取り壊されるかもしれないと心配していました。かつては都市スラム住民組織など都市問題に取り組む「民衆組織」の活動もさかんで、1990年代には日本ネグロスキャンペーン委員会(JCNC)は、ゴミ拾いで生計をたてていた人々に堆肥づくりや豚の飼育などのプロジェクトを支援したことがあります。ブチョイさんによると、今はそうした民衆組織の活動は活発ではなく、道路拡張などについても、住民それぞれの生活を何とかすることに精いっぱいで反対運動などを起こす余裕はない状況だということです。

ブチョイさんは、ATCで働いてきたことに誇りを持っています。今年9月に50歳の誕生日を迎えますが、退職まであと10年元気でATCで働き続けたいと希望しています。

交流会に参加のマカオさんとダイアナさん、そして生産者協会の役員の1人のロリーさん(左端)

交流会に参加のマカオさんとダイアナさん、そして生産者協会の役員の1人のロリーさん(左端)

 

バランゴンバナナの産地のひとつネグロス西州パンダノン地域を、生活クラブ関西ネグロス交流ツアーが訪問するのは、今年が4回めとなります。バナナ生産者に生協組合員について知ってもらいたいと、3年前にパンダノンを訪問した時に、生協組合員活動「石鹸キャンペーン」について話をしました。2年前には「生協の助け合い制度」について話したところ、パンダノンでは「自分たちはお金を払わないで自然に助け合いをやってるよ!」と飄々と言われてしまいました。そして昨年は生協組合員と生産者がいっしょに取り組む「玉ねぎの実験栽培」について話をしました。昨年パンダノンのバナナ生産者マカオさんが来日したときには、三重県の有機農業を実践している農民(生活クラブ関西事業部に野菜ボックスを出荷しています)と交流しました。

夜の交流会にはたくさんの生産者が集まってくれました。お土産の手ぬぐいでネジリアチマキ。バンチトップ撲滅にがんばるぞ!

夜の交流会にはたくさんの生産者が集まってくれました。お土産の手ぬぐいでネジリアチマキ。バンチトップ撲滅にがんばるぞ!

 

パンダノン地域は、バコロド市からセブ島に渡る港町サンカルロス町まで通じる近道が開通されてから、人の往来や物流のアクセスが便利になり、生産者たちの状況は山間部のバナナ生産者と比較すると恵まれた環境にあります。バランゴン生産者のなかでは野菜や果樹の生産、家畜の飼育をしている生産者も少なくありません。最近はマスコバド糖用にサトウキビの出荷も始まりました。今年の交流テーマは、「生協ファームで組合員が取り組む農業体験」と「生協の出資でつくられたお豆腐屋」さんの話でした。消費者がなぜ生産にかかわるのか、そんなことをいっしょに考えてみました。

ドロレスさんは豚の飼育もしています。今日はちょっとご機嫌が悪いようです。

ドロレスさんは豚の飼育もしています。今日はちょっとご機嫌が悪いようです。

昨年、パンダノンの生産者の一部の圃場にバナナ病害バンチトップが広がり、今年にはいって植え替え作業が行われていました。

ジュリエットさんのバナナ畑(傾斜地)は木々もある場所なのに厳しい状況です。

ジュリエットさんのバナナ畑(傾斜地)は木々もあり保水力もあるはずですが、日照りの影響で成長がよくないと言います。

ロリーさんの圃場は、きれいに植え替えられました。もみ殻活性炭を使った有機肥料を施したそうです。

ロリーさんの圃場は、きれいに植え替えられました。もみ殻活性炭を使った有機肥料を施したそうです。

ドロレスさんのバナナ畑には、果樹や野菜、トウモロコシなどもつくられています。

ドロレスさんの新しい圃場には、バナナの他に果樹や野菜、トウモロコシなどもつくられています。写真はトウモロコシとバナナが混栽されています。

 

 

2,101 views