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人から人へ、手から手へ

ATCは、支援が行き届かないネグロス島北部の台風ヨランダ被災者に、救援物資を届けました(第7報)。

ATCは、支援が行き届かないネグロス島北部の台風ヨランダ被災者に、救援物資を届けました(第7報)。

ネグロス島北部のサガイ市及びカディス市の海岸沿いに住む人々は、台風ヨランダによる甚大な被害を被りました。しかも、国際的にも報道されず、国や地方行政の支援も届かない状況におかれていました。『取り残された被災地』と発信されていた情報でATCは、地方行政や教会関係のルート で連絡をとりながら11月27日に緊急救援物資を届けました。

【カディス市チャンベリイ村】

カディス・チェンバリ村海岸沿 台風の強さを物語る光景

チャンベリイ村は、フィリピンの副大統領によって財政的援助をすると約束されたコミュニティの一つで、村人たちはその支援をすがるように待っていました。しかし現実は政府の官僚的な考え方そのもので、一時復興基金5,000ペソ(約10,000円)の配布は来年2014年2月に設定されていました。いずれにしてもその予定も不確定なことです。

11月27日に、ATCは607人のチェンベリイ村の人々に救援物資を届けました。

サリサリストアーを再開したベセル・ソロモンさん

サリサリストアーを再開したベセル・ソロモンさん

ベセル・ソロモンさんが経営している小さなサリサリ・ストアーに、台風の影響で近くの倉庫の屋根が飛んできて店は全壊してしまいました。幸いにもベセルさんと家族は妹さん家族の家に避難し、サリサリ・ストアーの品物も移していました。台風が去って、ベセルさんは妹さん宅のベランダで品物の販売を再開しています。

ロザリエ・ゴゼさん

ロザリエ・ゴゼさん

ロサリエ・ゴゼさんは、強風で家の屋根が飛ばされて、家屋は全壊してしまいました。台風がひどい間は親戚の家に避難しました。夫は漁師で個人所有している小さなボートで漁をしています。しかしその船も台風で破損して今は修理に出しています。とにかく夫がどんな仕事でも捜している一方で、子供たちの一人が少しずつ家を修復しています。家は壊れてしまいましたが、家族の絆と希望は失われてはいません。

ロドルフォ・デラ・ヴェガさんは、海岸沿いに住んでいました。家は今回の台風の影響で全壊してしまいました。

アルミダ・デラ・ヴェガさんは、強い風で家の屋根が吹っ飛んでしまいました。現状、家の半分は屋根がない状況になっています。

救援物資の受け取りには子供たちも親の手伝いで、列に並び、家まで物資を運んだ

救援物資の受け取りには、子供たちも親の手伝いで列に並び物資を運びました。

カディス・チェンバリイ村 では607人に救援物資を届けました。

カディス・チェンバリイ村では、607人に救援物資を届けました。

 

【サガイ市タバアオ村】

サガイ・マイヌワオン地域、全壊した家屋

サガイ・マイヌワオン地域、全壊した家屋

タバアオ村の3つの地域;マヌワオン地区、マビヌリゴン1地区、マビヌリゴン2地区は、アボン家のサトウキビ農園に属しています。ほとんどの村人はサトウキビ労働者として働いています。サトウキビの仕事がない時期には危険を冒して漁船に乗る仕事を得ています。台風ヨランダ襲来のあと、地主はサトウキビ農園の一部を村人に提供して家をたててもよい許可を与えました。地方行政からの支援については、社会福祉開発省によって紹介されたという民間の援助グループを除いて皆無でした。この地域には、ATCを含めて3つの民間団体からの救援物資しか届いていません。ATCは、タバアオ村の447人に救援物資を届けました。

サガイ・マイヌワオン地域 家屋の修復に使う材料を運ぶ

サガイ・マイヌワオン地域 家屋の修復に使う材料を運ぶ

ロジャー・カルバホサさんの家は台風で全壊しました。ロジャーさんは、地元で手に入るニッパヤシや材木、台風で倒れた木などを使って、4人の子供を含む家族のために家を建て直しています。サトウキビ農園地主も自分のニッパ林から家屋をつくるのに必要なものを使ってもいいと許可を与えています。幸いなことにサトウキビ農園の仕事はある時期なので、村人たちは何とか日々必要なものを手に入れるための収入を得ることができています。

 

サガイ セレリオ・ラウレンテ、台風で壊れたトライシカル(自転車)の修理中

サガイ市、カレリオ・ロレンテさんは台風で壊れたトライシカル(自転車)の修理中。

カレリオ・ロレンテさんは68歳で、サトウキビ農園の仕事からは離れています。今はトライシカルの運転をしていて、近くの商店街まで 村人たちを乗せています。台風襲来後は、トライシカルの運転手と大工の仕事の二束の草鞋で何とか生活を繋いでいます。住居は、全壊した家の材料でまだ使え るものを集めてつくった仮の家で暮らしています。

サガイ・マイヌワオン地域 壊れた家の修復をする村人

サガイ・マイヌワオン地域 壊れた家の修復をする村人

救援物資を受け取りにきているの小さな子供を連れた母親。父親は収入を得るための仕事に出ている。

救援物資を受け取りにきているの小さな子供を連れた母親。父親は収入を得るための仕事に出ている。

救援物資配布の列に並ぶ村の高齢者たち

救援物資配布の列に並ぶ村の高齢者たち

カディス市とサガイ市の人々は皆おなじように被害を受けおり、等しく困っていることは家屋が全壊ないしは半壊して安全に住めるところがないという問題です。家屋が全壊してしまった人には、とにかく住まいを確保し、家を修復ないしは立て替えるための収入が得られる仕事が必要です。自分の家を失って親戚などに身をよせている人々は、親戚の負担になっていることについていたたまれない気持ちで過ごしています。部分的に家が壊れた程度の人々は、修復するためのおカネを何とか工面しようとしています。今彼らは、暑さと寒さと雨との闘いもあります。台風襲来後、日々の経済活動が停止状態になってしまい、誰もが経済的なストレスを抱えています。何日間も収入を断たれてしまうと暮らしが成り立たなくなってしまうのです。

 

ネグロス島北部で支援活動から取り残されてしまった人々は、これ以上家族を失いたくないと必死に救援を求めていました。一方で、家族の絆があるからこそ救助が届かない状況にも耐えてきたのです。

 

 

 

 

 

 

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