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エコシュリンプ生産者と日本の生産者の交流~BMW技術を通じて~

エコシュリンプ生産者と日本の生産者の交流~BMW技術を通じて~

生活クラブ東京八王子デポーでの交流会

生活クラブ東京八王子デポーでの交流会

 エコシュリンプを食べて下さっている消費者の方々との交流のために来日したイルルとムジャヒディンは(※詳細はhttps://altertrade.jp/archives/4237)、親やその上の代からエビ養殖を営んでいる家系に生まれた、シドアルジョの若手生産者。2人とも、エコシュリンプ事業に生産者として関わる傍ら、今後のシドアルジョのエビ養殖について「どげんかせんといかん」という気持ちで、ATINAと共に設立したNGOKOINKonservasi Indonesia(インドネシア保全)」で活動しているメンバーでもあります。

 

米沢郷牧場の伊藤さんと

米沢郷牧場の伊藤さんと

 ATINA社との関わりの中でBMW技術(※詳細はhttps://altertrade.jp/archives/3418)に関心を持っていた彼らは、「どうしても日本でのBMW関連施設を直に見たい!」と懇願。家族と離れる時間が長くことも厭わず、来日予定を前倒しして、涸沼生体系再生プロジェクトと、㈱米沢郷牧場、ファーマーズ・クラブ赤とんぼを訪問させて頂く運びとなったのでした。


 

涸沼を臨む

涸沼を臨む

涸沼の水草をシゲシゲ眺めるイルル

涸沼の水草をシゲシゲ眺めるイルル

 茨城県の涸沼(養殖池と同じ汽水域の湖)では、今まで取り組んできた土や水を守るための活動についてお話を伺った後、畔で実際に水の浄化システムを再現する実験小屋を視察。案内して下さった清水さんの「そ こに生える水草が一番大事。新芽が出ると、稚魚が寄ってくる。稚魚がいればそれより大きい生き物も寄ってくる。生態系が豊かになる」というお言葉は、まさ に彼らの営む粗放養殖の考え方そのもの。小屋の外で生育している水草の周辺には、目で見えるほどにたくさんの微生物が蠢いており、イルル曰く「こういう生 き物がエコシュリンプのエサになっている」とのこと。①水草をきちんと管理すること、②水草は「そこに生える」ものであるべきこと、③光合成を促すために はある程度の透明度が必要、など、似た環境を視察したからこそ見えてくるエビ養殖の課題がありました。

 

ブドウ園で喜ぶムジャヒディン

ブドウ園で喜ぶムジャヒディン

生物活性水の初呑み切り。「案外普通」とのこと。

生物活性水の初呑み切り。「案外普通」とのこと。

 山形県の㈱米沢郷牧場とファーマーズ・クラブ赤とんぼでは、BMWプラント、飼料や堆肥の製造に加え、収穫前後の田んぼ、リンゴやブドウなどの果樹園も見させて頂いたことで、「BMW技術を中心に営まれている生産者集団の姿」を学ぶ機会となりました。例えば、生産から出荷までを一つのグループ内で行っているファーマーズ・クラブ赤とんぼは、エコシュリンプに例えると、「エビ生産者~ATINA社までが一体となって事業を行っている」状態と言えます。今後、エコシュリンプ事業がこのような形に更に近づいていくために、2人は口を揃えて「生産者同士が同じ方向を向き、ATINA社も含めて、より強い人間関係を築いていく必要がある」と言いました。しかし、国民性の異なるインドネシアで同じものを作り上げることが簡単ではないことは重々承知。ムジャヒディンの「どうやったら一つのグループとして生産者同士がまとまっていけるのか?」という切実な質問に対し、出会った一人の農家の方の「農業を続けていきたい、という気持ちが皆同じであるからこそ、同じ方向に進んでいける」というお答えが、大きなヒントとなりました。

 

収穫後の田んぼで(イルルはコメも作ります)。

収穫後の田んぼで(イルルはコメも作ります)。

 インドネシアへ帰国後、彼らは早速、ATINA社のスタッフと共に周りの生産者仲間の家を一軒一軒訪ね、今回の体験を伝えて回っています。それを聞いて、「もっとたくさんのエコシュリンプを生産しよう」「もっとATINA社との関係を良くしていきたい」と意気込む生産者の声が返ってきています。日本で出会ったエコシュリンプを食べてくれている人たち、同じ汽水域で環境保全に尽力している清水さん、エコシュリンプ事業の目指すべきモデルの一つを学ばせて下さった㈱米沢郷牧場とファーマーズ・クラブ赤とんぼの皆様…このようなたくさんの出会いが、彼らを通じて、他の生産者にも伝播しています。着実に広がりを見せているエコシュリンプとその生産者の皆様を、ぜひこれからもご支援下さい!

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