エコシュリンプ生産者が、インドネシアの仲間たちに日本での交流会の様子を報告しました。
2013年10月に約2週間日本を訪問したシドアルジョのエコシュリンプ生産者イルルさんとムジャヒディンさんは、生協組合員や職員の方々との交流会を通じてエコシュリンプを食べてくださっている人びとの想いを直接知る貴重な機会を授かりました。インドネシアに戻ってから、イルルさんとムジャヒディンさんはエコシュリンプ生産者に日本での経験を精力的に伝えています。
まずは、エコシュリンプ生産者が中心となって立ち上げたNGO・KOIN(インドネシア保全)の会合で報告しました。ここではパワーポイントで写真を見せながら、生協の組合員の方たちとの交流の様子を説明。写真に写っている方たちがほとんど女性なので、他のKOINメンバーは「うわぁー.・・・(羨ましい~)」。イルルさんは交流会で、『アジアの主要エビ産出国でバナメイ・エビに病気が発生しているがエコシュリンプは大丈夫か』という質問が出たことに触れ、その答えとして「薬でウィルス感染を完全に防ぐことはできない。良い環境で抵抗力のある強いエビを育てることが大切です」と述べたことを共有、仲間の生産者たちにも自然と共生した養殖方法で健康なエビを育てることの大切さを強調していました。
ATINAの新ハッチェリー開所式で約30名のエコシュリンプ生産者が一同に会したときも、「日本に行って思いを新たにしたが」と言うイルルさんは、「エコシュリンプ養殖は単なる技術ではない。これはひとつの哲学なんだ!」とぶち上げていました。
イルルさんとムジャヒディンさんによる日本訪問報告は日々続いています。
イルルさん、ATINAのスタッフ数名でエコシュリンプ生産者の家を訪問し、エビの収獲状況、生産者が直面している問題などの情報交換をする活動を継続的に行っています。このなかでイルルさんは日本でエコシュリンプを食べてくださっている人びとの声を仲間の生産者に伝えていました。日本でエコシュリンプの粗放型養殖について「こんなに工夫して、手間暇かけてエビを育てているのですね」と言われ嬉しかったこと。「エコシュリンプは大事に育てられているエビだとわかりました。これからも安心して食べられます。」「これからも自然と共生した養殖方法で美味しくて安心なエビを作り続けてください。」と励まされ、美味しく安心なエビを育てる責任感をより強くしたこと。これらの想いが仲間の生産者にしっかり伝わっています。
イルルさんやムジャヒディンさんが中心になって活動しているKOINは、エコシュリンプ養殖の後継者を育てるために、エコシュリンプ生産者の子弟を対象にしたワークショップを計画しています。エコシュリンプの未来を担う若い世代に、その意義と夢を理解してもらおうというのがその狙いです。日本からのエコシュリンプ生産者の若い世代に熱い声援を期待しています!
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