パレスチナ・ガザ地区支援金へのお礼とご報告
2014年7月~8月の51日にわたるイスラエルによるガザ攻撃によって、犠牲者は合計2,205人、そのうち1,483人は民間人(そのうち子どもが521人、女性が283人)であったと言われています。発電所や工場、病院、学校、そして民家など18,000戸もの家屋が破壊され、ガザ地区の人びとの生活基盤は壊滅状態となりました。現在にいたっても10万人以上の人びとが厳しい生活環境に置かれています。(以上、数字はUAWC報告による)
そうしたパレスチナ・ガザ地区の人びとの緊急及び復興支援のために、皆様には多大なるご協力をいただきました。オリーブオイルの出荷団体であるPARC(パレスチナ農業復興委員会)とUAWC(パレスチナ農業開発センター)は、緊急救援活動を行い、そして現在復興プロジェクトを実施しています。両団体のこれまでの活動を報告致します。
改めて、皆様からの多大なるご協力に、心から感謝申し上げます。
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<募金総額>
2014年8月4日~2015年2月16日までの募金総額:
5,105,330円
<送金状況>
第一回目:2014年11月4日、第二回目:2015年3月18日に分けて、
以下の通りそれぞれの団体に送金しました。
■PARC(パレスチナ農業復興委員会): 2,297,399円
■UAWC(パレスチナ農業開発センター): 2,297,399円
※募金窓口APLAの事務経費: 510,532円
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〇PARC(パレスチナ農業復興委員会)
<緊急救援活動>
PARCは、パレスチナ西岸地区のみならず、イスラエルに住むパレスチナ人団体や世界のネットワークに呼びかけて、総額70万シュケル(約2,100万 円)の資金を造成し、1000人を超えるボランティアの力を結集して、総勢70000人以上のガザ地区の人々に、緊急救援として2000箱の食料及び生活 必需品の詰め合わせや毛布などの配布、水を貯蔵するタンクの設置などを行いました。
日本からの支援金のうち1,343,716円はそうした緊急救援活動の一部に使われました。生活必需品の詰め合わせ300箱を6カ所に配布、衣料品50箱を北部地域に配布、ヨルダン川西岸地区の農民からオリーブオイルを集荷してガザに送るための集荷作業とガザへの輸送コストに充てました。
<復興支援活動>
日本からの支援金953,683円は、イスラエルの攻撃で漁具などを破壊されたガザ地域の漁民への支援を行いました。41家族の漁民を対象に、漁に使う網やロープ、漁船に設置する照明器具を配布しました。
今回PARCが支援対象とした41家族は、イスラエル攻撃で非常に困難な状況となった家族、他から支援を受けられなかった家族、学生、病人、高齢者のいる家族などを優先して選ばれた家族です。ガザ地区沿岸で漁を営む漁民は今なお妨害などを受け困難な状況にあります。
〇UAWC(パレスチナ農業開発委員会)
<緊急救援活動>
UAWCは日本からの支援金1,343,716円で、ガザ市内の26家族に対してフードバスケットを配布しました。そして昨年末から今年初旬にかけて、ガザ地区は異常な寒さに襲われたため、271家族を対象に、厚手の毛布やマットレスなど寝具を配りました。
支援物資配布会場には、ご支援いただいた日本の生協・団体名を書いた横断幕をUAWCが準備して、皆様からの支援の気持ちが被災者に伝えられました。
<復興支援活動>
UAWCは日本からの支援金953,683円で、オリーブや果樹の苗木の植樹を実施しています。昨年のイスラエルの攻撃により、ガザ地区の農地もまた壊滅状態となり生産ができない状況となりました。
UAWCは、食料生産を強化することを目的として、オリーブと果樹の苗木2000本を、約5ヘクタールの農地に植樹するプロジェクトを進めています。対象となった50戸の農家は、イスラエルの攻撃の被害を受けた家族、貧困ライン以下の生活状況にある家族、自分の畑が使える状況にあることなどの条件を優先して選ばれました。
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