お店レポート Good Job Store & Terrace
民主的な「学び」と「働く」が融合する活動を行う拠点をめざして早稲田に開設された東京DEW(Tokyo Democratic Education Workの略)の一階にあるGood Job Store & Terraceは、「よいしごとステーション」(以下、登場する団体はすべて東京DEWに入居している)が管理運営するコミュニティ・カフェです。
このスペースではランチの提供や、協同組合の魅力を伝える「よいモノ」やフェアトレード商品の販売も行っています。カフェでは常時ATJのラオスコーヒーが提供され、マスコバド糖も販売されたり、ランチの調理用に使われています。

Store & Terraceにはシェアキッチン、ワンディシェフの仕組みがあり、ランチを提供しています。毎週火曜日はザインさんの「トゥ母さんのミャンマー料理」、水曜日は「(一社)反貧困ネットワーク」が開く「おとなりカフェ」で、日本に暮らすウガンダ、コンゴ、スリランカ、イラン、ベトナム、タイ人のランチ、月1回の木曜日にはアンズリーさんの「クダイチャンプルー(インドネシア料理)」が食べられます。「おとなりカフェ」はさまざまな暮らしにくさを抱えている移民・難民支援として構想されています。
こうした多文化共生がこのスペースの特徴ですが、その背景には、「ワーカーズコープ・センター事業団東京中央事業本部」がコロナ禍で就職難に直面したビジネス専門学校の留学生に仕事を提供したり、反貧困ネットワークが外国籍の方の生活支援を行っていることがあります。
ザインさんは2009年に来日、2人の子どもと暮らしています。ワーカーズコープに就労相談をしたのがきっかけで、現在は「コミュニティケア パル新宿・中野」で訪問介護のお仕事とStore & Terraceでのワンディシェフを務めています。人気のガタンヒンという「ミャンマー風魚のトマト煮(写真)」やチャターブテヒン(鶏肉と冬瓜の煮込み)、ミャンマー風肉じゃがやカレーライス、焼きそばなどメニューも多彩です。 ミャンマー料理はあまりスパイスを使わない優しい味が特徴です。
他にもStore&Terraceでは何かしらの理由で食品を手に入れることが困難な人へ、3~4か月に1回の頻度で行うフードパントリーや、新鮮な野菜を毎月1回子ども食堂に提供しています。両方共にパルシステムグループの支援を受けています。また、反貧困ネットワークが主催する交流スペース「ちゃんぽら」の場所としても活用されています。みんなで協同し、ともに生き、ともに働く社会をつくる協同労働、多文化共生を実践する場として、多くの人に知ってもらい、もっと利用してもらいたいスペースです。


God Job Store & Terrace
住所 東京都新宿区西早稲田2-4-7東京DEW
定休日 土、日、祝日
※このレポートはPtoPニュース65号「つながるひろがるピートゥーピーの輪」からの転載です。
※記事の情報は2024年秋の取材時のものです。現在、メニューや営業日に変更があることをご了承ください。
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