東ティモール: 独立10周年&大統領選
2012年5月14日
4世紀以上もの植民地時代を経て独立(主権回復)した東ティモールは、今年5月20日に独立10周年を迎えます。独立記念日には、4月16日の大統領選挙決戦投票で選出されたタウル・マタン・ルアク氏が大統領の就任式が予定されています。ルアク氏は独立闘争を戦った元ゲリラ兵で、独立闘争を指揮した国民的英雄のシャナナ・グスマン首相と、同氏が率いる東ティモール再建国民会議(CNRT)の後押しを受け当選しました。今年は新たな国家元首のもとに、例年になく特別な独立記念日となります。
しかし、独立して10年経った現在も、国内産業は全く育っていません。一方で人々が使用する日用品や食料品の多くを輸入に頼り、物価は上がる一方です。政府公務員の給与の引き上げや、独立闘争に関わった人々や高齢者へは手厚い年金が支給され、その恩恵を受けない人々との貧富の差はますます顕著になっており、「物価があがり、生活はますます苦しくなった」という声が上がっています。新大統領の手腕が問われることになります。
新着レポート
-
バランゴンバナナ
【バナナニュース366号】ボンボンさんからのお手紙(前編) ~生産者と歩む日々~ 2025年9月5日
-
コーヒー
史上最高値を記録したコーヒー価格 -2024年コーヒー生産の背景 2025年9月3日
-
オリーブオイル
UAWC・ガザにおける「飢饉」のIPC公式確認に関する声明 2025年8月27日
-
オリーブオイル
ガザ地区における「飢饉」の発生に関する声明 2025年8月25日
-
カカオ
世界的なカカオの価格高騰とパプアの生産者たちの変化 fromインドネシア・パプア州 2025年8月21日
-
オリーブオイル
【パレスチナ国家承認署名】岩谷外務大臣へ署名を提出 2025年8月14日