村井吉敬さんがご逝去されました

2013年3月25日

村井吉敬氏(早稲田大アジア研究機構教授)が23日、すい臓がんのためご逝去されました。

『エビと日本人』(岩波新書)の著者としても知られる村井先生。1991年2月、
生協関係者や堀田ATJ前社長とともに、環境に優しい養殖エビを探しにインドネ
シアを訪れました。東ジャワで池を耕し、堆肥を施してエビを育てるハジ・アム
ナン氏との出会いがエコシュリンプ事業につながりました。エコシュリンプの生
みの親と言っても過言ではありません。

24日に執り行われたATINA新工場開所式では、冒頭に全社員が黙祷をささげ、村
井先生の思いを胸に決意を新たにしました。

今年度より開始されたATJカカオ事業では、カカオの産地、インドネシア、パプ
ア州に足繁く通った村井先生から事業化にあたっていろいろと提言を頂きました。

村井先生のご冥福を心からお祈りいたします。

ATINA新工場完成間近です!

2013年3月8日
ATINA新工場加工棟(右)

敷地後方から見た加工棟(右側)

2009年から構想し、2012年8月より建設工事に着工したATINA新工場も、いよいよ完成が目前に迫ってきました。ATINAでは2月半ば現レンタル工場での最後のエコシュリンプ製造を終え、工員さんの中には「(この工場で働いた)8年間で、オートバイ買って、結婚して、子ども生んで、家を建てたのよねー」と感慨深く振り返る人もいました。今度の新しい工場では、どんな夢を実現していくのでしょうか。

工場敷地後方に建てた監査員事務所で作業する監査員たち

監査員も作業

さて追い上げの建設作業の方ですが、監査員たちは自分たちの事務所建設の最後の仕上げに取り組むなど、建設業者が雇っている日雇い労働者に混じって、ATINA従業員も一緒に汗水流しています。廃水処理施設の建設には日本の専門家から指示を仰ぎながら、ATINA技術者や品管担当者が溶接や配管などを器用にこなしています。そして3月5日より、工員さんたちも初めて新しい加工場に入り、新品の機械や加工ラインの掃除を開始。3月24日の新工場落成式に向けて、ATINA従業員総出の作業はますます拍車がかかってくることでしょう!

新品のコンタクト・フリーザーの清掃にとりかかる工員さんたち

新品のコンタクト・フリーザーを清掃中

津留歴子