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オリーブオイルの基礎知識

『パレスチナ産オリーブオイル』をより深く知っていただくためにオリーブオイルに関する様々な情報、役立つ知識をまとめました。
オリーブオイルの「歴史」や「種類・分類」など興味深い内容が満載です!

オリーブオイルの歴史 オリーブオイルの種類・分類
世界の生産量・消費量・産地分布 保存方法
利用方法 参考資料

オリーブオイルの歴史

オリーブの実を搾るだけで簡単に作ることのできるオリーブオイルは、人類が最初に手に入れたオ イル。オリーブの木はイラン高原、イラク、シリア、パレスチナ地方などで自生していたといわれており、「オイル」ということばの語源が、オリーブを意味す るアラビア語からきています。もともとオイルといえばオリーブオイルだったのです。ここから、フェニキア人によってオリーブ栽培が西へ伝えられ、その後地 中海全域で作られるようになっていきます。ローマ帝国の膨大な消費を支えるために、ローマの属州であるこの地域で、オリーブ栽培が広く行われるようになり ました。様々な場面で使われていたオリーブオイルですが、その後の技術の発達によって、長期保存可能なさまざまな種類の種子からの採油が可能になり、大量 に安い他種の植物油が出回るようになりました。その後の研究から、オリーブオイルが優れた食品であることが明らかにされて、徐々に注目が集まるようになり ました。生産者側でも更に高品質なオイルを目指す取り組みが行われ、品質管理の基準なども整備されるようになりました。


オリーブオイルの種類・分類

●オリーブオイルの等級(製法と品質により等級に分類されます)
(国際オリーブオイル協会IOOC=International Olive Oil Council)による

バージンオリーブオイル 果実をそのまま搾ったもの。
エクストラバージン・オリーブオイル 完全な食味と香りをもち、酸度0.8%以下。
バージン・オリーブオイル 完全な食味と香りをもち、酸度2%以下。
オーディナリーバージン・オリーブオイル 良好な食味と香りをもち、酸度3.3%以下。
ランパンテバージン・オリーブオイル 上記3種類に該当しなかったもので、そのままでは消費に適さないバージン・オリーブオイル。酸度3.3%以上。精製されるか特殊用途に向けられる。
精製オリーブオイル ランパンテまたは搾り滓の抽出オイルを精製したもの。このままでは食用にはしない。
精製オリーブオイル ランパンテを精製したもの。酸度0.3%以下。
精製オリーブポマースオイル バージンオイルを搾った後の採油滓から溶剤抽出したもの。酸度0.3%以下。
オリーブオイル 精製オイルにバージンオリーブオイルをブレンドしたもの。
オリーブオイル 精製オリーブオイルとバージンオイルのブレンド。酸度1%以下。
オリーブポマースオイル 精製オリーブポマースオイルとバージンオイルのブレンド。酸度1%以下。

日本に輸入されるオリーブオイルはエクストラ・バージンオリーブオイル、オリーブオイル、オリーブポマースオイルの3種類に限られています。

●おおまかにいってスウィートタイプとスパイシータイプに分けることができます。

スウィートタイプ 実際に甘いわけではなく、辛味や苦味が少なく、マイルドでバランスの取れた軽やかなオイルのこと。
スパイシータイプ 草やハーブの香りがいきいきして心地よい辛みや苦味があるオイルのことです。

一般に山地のオイルはスパイシーでストロング、海辺のオイルはデリケートでスウィートな傾向があるといわれます。また品種によって個性が違い、たとえば モライオーロ種はスパイシーで、タジャスカ種はスウィート。同じ品種なら早摘みのほうがスパイシーで、完熟果実から取れるオイルはマイルドです。


世界の生産量・消費量・産地分布

オリーブを栽培している国は30カ国を超えると言われていますが、全世界生産量の98%は、い までも地中海沿岸で行われています。地中海沿岸の温暖な気候、太陽、空気がオリーブ栽培に最適なのです。ちなみに2002年から2003年にかけての収穫 量の多い順にみてみると、スペイン865000トンを筆頭に、イタリア、ギリシャ、シリア、トルコ、チュニジア、モロッコ、ポルトガル、ヨルダン、パレス チナ、となっています。(国際オリーブオイル協会)
オリーブオイル消費量ではギリシャが世界一です。特にクレタ島の人々の消費量は世界一といわれるギリシャ人の年間平均消費量の倍、40リットル/年間(!)と言われています。


保存方法

オリーブオイルは、品質の変わりにくい安定したオイルで、開封前の状態であれば数年は保存でき ますが、時間がたつにつれ色や香りは落ちてきます。新しいほうがよりおいしく楽しめるでしょう。(国際オリーブオイル協会では、瓶詰め後、12~18ヶ月 くらいを賞味期限と定めているようです。)開封後も以下のことに気をつけて、使うたびにかたく栓をしめて冷暗所に保存すれば長く品質を保つことができます。

直射日光を避け、冷暗所に置く:オイルは紫外線を嫌うので、紫外線の影響のない、色付の遮光瓶が適しています。
オイルを空気に触れさせない:オイルは空気に触れていると少しずつ酸化します。一度揚げ物などに使ったオイルをこして保存する場合は、なるべく空気に触れる面積が小さい瓶(口の細い瓶など)を選ぶようにしましょう。
高温の場所に置かない:オイルは高温の場所においておくと劣化するので、なるべく涼し い場所におきます。ただし冷蔵庫にはいれないようにしてください。10度以下になると瓶に白い結晶ができます。これはオリーブの成分で、暖かいところにお いておくと元に戻りますが、繰り返すとどうしても香りがとんでしまいます。
小分けにして保存する:大きな瓶や缶でオリーブオイルを買った場合は、使う分だけ小さなボトルに移しかえましょう。残りは空気に触れないように密封し、日光をさけ暗い所に保存しましょう。

利用方法

食用のほかに古くから薬用としても使われてきました。皮膚の乾燥やかゆみを防止する目的でスキンケアやマッサージオイルとしても用いられています。また香水やせっけんの材料としても使われます。
オリーブオイルは消化がよく、肝臓の解毒作用を強めるので、二日酔いを防ぐ、ともいわれています。
また、オリーブオイルのもつオレイン酸は子どもの骨格の発育、骨のミネラル化を促進します。特にエクストラバージン・オリーブオイルは、オリーブの実を すりつぶしてしぼっただけなので、オリーブの実に含まれているきわめて良好な栄養素が、そのまま残っています。病気や老化の原因とされる活性酸素を抑える 栄養素も含んでおり、様々な病気の治療に効果的だといわれているのは注目すべき点です。精製したオリーブオイルからは、こうした栄養素が多く除かれてし まっています。


参考資料

  • 奥田佳奈子著 『オリーブオイルのすべてがわかる本』 筑摩書房 2001年刊
  • 独立行政法人 農林水産消費技術センター http://www.cfqlcs.go.jp/
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