レポート

バランゴンバナナをあきらめない!ロヘリオ・トーレス(ネグロス東州・タンハイ・バランゴンバナナ生産者協会委員長)【208号】

2012年5月1日

 2012年3 月11 日、バランゴンバナナの産地ネグロス東州タンハイ地域では、小さな祈りの会がありました。

1 年前の3 月、バランゴン生産者協会委員長のトーレスさん始めタンハイの生産者たちは、東日本で起こった地震・津波の被害の様子を見て「日本の人々が、食べ物がなく、家も壊れて、寒い夜を迎えている」と、胸を痛めていました。トーレスさんは早速ATC に連絡して「支援バナナを日本に送りたい」と申し出たそうです。

その年の暮れ、季節外れの台風でタンハイ地域は大洪水に見舞われました。バランゴンバナナはすべて流され、家屋への被害も出ました。その状況は、倒れた木々やバナナなどを片付けるために裁断機が必要なほどでした。畑の残渣をかたづけると、トーレスさんたちは早速バナナの苗を植え付けました。ところが2月末にまた洪水が発生し、12月末に植えたばかりのバランゴンバナナの苗が、再びすっかり流されてしまいました。

「でも私はあきらめない。またバランゴンバナナを植えて、手入れをしていくよ。仲間たちといっしょに、ここに来てくれる日本の消費者の人たちと出会うのが楽しみなんだよ。」

3 月11 日、トーレスさんは、東日本大震災の被災者、そしてネグロスの洪水や地震の被災者のために祈りました。

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