レポート

メキシコからコーヒー生産者団体のリーダーが来日

2026年2月13日

コロナ禍が落ち着き、コーヒー生産者の来日やコーヒー産地への訪問がようやくできるようになってきました。2025年11月、メキシコのコーヒー豆の生産者団体、サンフェルナンド生産者協同組合からシルビア・エレーラさんが来日し、忙しいスケジュールの中、オルター・トレード・ジャパンにも来社してくれました。

シルビアさん。手にしているのは、堀田ATJ初代社長が産地を訪問した際にもらい、会議室に飾っていた絵。メキシコの先住民族の村の様子と、彼らの生産物のひとつであるコーヒーの木が描かれています。

サンフェルナンド生産者協同組合があるチアパス州は、メキシコの南端にありグアテマラと接しています。多くの先住民族や小規模農家が組合メンバーとしてコーヒーを生産しています。コーヒー農家に生まれ、コーヒー生産に関わってきたシルビアさんは現在、組合の新しいリーダーとして、800世帯以上のコーヒー生産農家を束ね、高品質と生産継続の両立を目指しています。

「私たちの組合は30年以上にわたりコーヒーの有機栽培を続けてきました。コーヒー生産者の多くは2~3割の先住民族を含む小規模農家で、品質の良いコーヒー豆を育てています。一方、コーヒー農家の世代交代、女性や若者の参画などはこれからの課題です。運営スタッフと生産者がパートナーとしてこれからも深い関係を築き、これらの課題を一緒に解決していきたいです。」

有機肥料工場

現在、コーヒー生産者が直面する大きな課題が気候変動です。気温の上昇により、これまでなかった病害虫の被害が出たり、降雨のパターンが不安定かつ極端になり、収穫量と品質に影響が出ています。また、森林火災や洪水、地滑りも起きています。そこで組合では、コーヒーの木を直射日光から守るために日陰をつくるシェード・ツリーを増やし、根を張る力が強い植物の混植を進めています。

シルビアさんは「私たちは気候変動をただ嘆くだけではなく、適応しようとしています。品質の高いコーヒー豆を育てて、安定した収入を得ることで地域の医療や教育の状況も良くしていきたいです。」と話してくれました。

聞き取り・まとめ 大麻真衣子

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