オルター･トレード･ジャパン（ATJ）は、バナナやエビ、コーヒーなどの民衆交易を行う会社です。

今号は、2024年4月からネグロス東州でオルタートレード・フィリピン社（ATPI）の農業指導員として働いているヘネシー・フエンテスさんをご紹介。

農業指導員として、険しい地形にある圃場への訪問すら楽しんでいる（彼女の趣味がアウトドア活動というものあるが）。そうした圃場への訪問を通してバランゴンバナナを育てる生産者の努力を改めて実感できるという*。

指導した手入れ方法を実践してくれた生産者から感謝されることが仕事のやりがいだ。現在の目標は、さらに技術的な知識を深め、それを生産者と共有すること。

一方で、彼女の担当地域であるネグロス東州は天候被害が大きかったり、物流工程が長く品質に影響が出やすかったりする。また、若さや女性であることが時に困難を伴うこともある。

今の課題は、生産者の経験や知識を大切にしながら、新しい考えやアイデアをうまく伝えることだ。一筋縄ではいかない状況ではあるが、彼女のバイタリティでこれからも課題を乗り越えていくであろう。

*農業指導員の仕事は生産者への栽培技術指導や圃場の状況からの出荷数量予測など
**バランゴンバナナの小規模生産者の圃場は散在しており、地形も様々

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