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人から人へ、手から手へ

日常の暮らしにある困難と希望-マルダ村オリーブ生産者

オリーブオイル生産者紹介

Falahさん一家

スパイシーでコクのある風味がやみつきになるパレスチナのオリーブオイル。そんな我々のささやかな幸せは、パレスチナ自治区で困難と闘いながらオリーブを育てている農家の皆様によってもたらされています。

そんな彼らの実態を日本の皆様に紹介するべく、現地パートナーであるUAWCがパレスチナで暮らすフツーのオリーブ農家の方々を訪問しました。今回は、美しい奥さんとカワイイ3人のお子様に囲まれて暮らす、Falah Ibdahさんご一家をご紹介します。

彼らの住むサルフィート郡マルダ村は、人口2,500人ほどの小さな村。多くの村人は、オリーブ栽培をはじめとした農業を営んでいます。マルダ村で育てられているオリーブは、古いものでは樹齢数百年とも言われる大木から、50年程度の若いものまで様々です。

樹齢40-50年のオリーブの木 樹齢数百年のオリーブの木

 

サルフィート県マルダ村

マルダ村はグリーンラインから東に17kmほどの場所にありますが、村の南部にはアリエル入植地が建設され、今では人口18,000人ともいわれる非常に大きなものとなっています。2004年には、その入植地を「守る」という名目で、グリーンラインを越えた分離壁の建設がイスラエルによって決められ、村と入植地の境界にあったオリーブの木が切り倒されたり、燃やされたりしたそうです(村の地図、燃やされた木の写真、入植地の風景)。このように土地が奪われ、行動が著しく制限されている状況に対し、UAWCの担当者は、「開かれた監獄である」と語っています。実際、同じパレスチナ自治区に住みながらも、オリーブ産地の村々を訪ねて回ることは、彼らにとっても簡単ではない、とのことでした。

アリエル入植地の入植者に燃やされた
オリーブの木
マルダ村の背後に広がるアリエル入植地

 

広がるオリーブの畑

そんな状況でもFalah Ibdahさんは、畑の耕起や収穫したオリーブの運搬に家畜を使い、収穫は手摘みで行うなど、昔ながらの方法を守りながら、懸命にオリーブを育てて生活をしています。オリーブには表年と裏年があり、2011年は収穫量が少ない裏年にあたりますが、マルダ村では平年並みの収穫量が期待できそうだということで、今から新モノへの期待が高まります。

オリーブオイルは、オリーブの果実を搾っただけのシンプルなもの。つまり、ほとんどオリーブそのものと言っても過言ではありません。それを考えると、我々が口にしているオリーブオイルは、日本では想像もつかない理不尽な環境で生きている人々のことを、本当に直接的に伝えてくれているものだということがわかります。Falah Ibdahさんが言う「我々は自由になるという希望を決して諦めない」、そんな彼らの心意気を、ぜひお手元におひとついかがですか!

日本支援に向けて集まった
マルダ村のオリーブオイル

【日本の皆様へ】
日本の人々は、時間に正確で規律を守る礼儀正しい人々だと聞いています。また、その勤勉さと高い技術力で第二次世界大戦後のどん底から世界一の経済大国への発展を成し遂げた、素晴らしい人々だと思います。その一方では、我々のように困難な状況下で生活している人間に対し、こちら側の立場でものを考え、手を差し伸べてくれる心温かい人々であると感じています。
我々マルダ村民は、3月に日本で起きた大震災のニュースを知り、非常に心を痛めました。また、同時に心から同情の意を表し、少しでも被災された方々の力になり、また日頃支えて下さっている恩返しをしたいと、UAWCを通してオリーブオイルを地元の市場で販売し、その売上を寄付致しました。少しでも皆様のお役に立てたなら、これほど嬉しいことはありません。
パレスチナの農民は、常に土地の不当な没収や道路の閉鎖、そしてそれに伴う経済状況の悪化に苦しんでいます。しかし、自由を勝ち取る、という希望を決して諦めてはいません。日本で被災された皆様も希望を忘れず、一日も早い復興が成されることを心より祈っています。

(事業部商品課 若井)

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