レポート

コーヒー産地東ティモールで発生した大規模洪水につきまして ≪第2報≫

2021年4月9日

ディリ市内に事務所を構える弊社現地法人オルター・トレード・ティモール社(ATT)や姉妹団体APLAの関係先は幸いにも洪水の被害を受けることはありませんでしたが、スタッフの中には自宅が浸水してしまい家財道具や日用品に大きな被害を受けている人が複数いる状況です。

また、停電で連絡がつかなかったエルメラ県在住のATTスタッフとも7日の時点で連絡がつきました。雨が止んだため7日・8日と県内のコーヒー生産者グループの安否確認のために各地域をまわったところ、今回の豪雨で深刻な被害を受けた生産者グループはいないとのこと。関係者一同ほっとしています。

4月7日付の国連の報告は、今回の豪雨災害によって死亡が確認された方は29人に増え、依然として13人が行方不明であると伝えています。被害が一番大きい首都のディリでは、18の避難所が開設され、約10,000人(2,375世帯)が避難しているほかに、女性や子どもを多数含む多くの市民がインフォーマルな避難場所に身を寄せていることも報告されています(注)。

元気な姿を見せてくれた エルメラのコーヒー生産者

被害が大きかったディリに親族や知人がいるコーヒー生産者も多く、COVID-19によるロックダウンと豪雨による道路の寸断で訪問することもできずに心配しているという声が多く聞こえてきます。また、強い雨風によりコミュニティへの水路が破壊されるなどの小さな被害は様々なところで出ているようで、地域の中で助け合いながら修繕が進められているそうです。

竹を使ってコミュニティに水を引いており、風雨で破壊されてしまったので修繕が必要

注:Timor-Leste: Floods UN Resident Coordinator’s Office (RCO) Flash Update No. 2 (As of 7 April 2021)

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