レポート

【バナナニュース370号】ダグアスさん一家のバランゴンバナナ

2026年1月8日

ミンダナオ島ツピに暮らすジョイス・タグアスさん(38歳)は、2025年からバランゴンバナナの栽培を始めた兼業農家で、若手生産者のひとりです。

もともとはお連れ合いのバージルさんが独身時代に栽培していましたが、2019年にバナナが病害の被害を受けて出荷ができなくなり、一度は栽培を断念したそうです。その後、二人は結婚し、ジョイスさんは自身が勤務するフィリピン農業省の研修に参加したことをきっかけに、オーガニック栽培の重要性を強く意識するようになりました。
そこでバランゴンバナナに関心を持ち、ツピの出荷団体TUBAGA のメンバーとなり、現在は600株のバナナを栽培しています。

栽培を始めたばかりの頃の圃場の様子(25年5月初旬)

ジョイスさんの圃場でもしっかりと「タグ」付けが行われています。「タグ」とはリボンのようなビニールテープのことで、バナナの花芽が出揃い花蕾を切り落とす作業の時にバナナに括り付け、8~12週間後に収穫するという目印にします。

タグ付けされたバナナ

タグは週ごとに色分けされており、それに基づいて適切な収穫時期の目途をつけます。タグの管理方法は生産者によって様々ですが、ジョイスさんの圃場では、各色のタグが1ヵ所にまとめて管理されており、タグ付け記録も圃場内の小屋の壁に貼っていつでも確認できるようにしています。

日常的な圃場管理は夫妻が中心となって行い、草刈りや整地などの重労働には労働者を雇います。また、ジョイスさんの母、メルマさん(65歳)も日々の作業を手伝ってくれています。

ジョイスさんの圃場は肥沃な土壌に恵まれており、通常は植え付けから収穫まで10ヵ月かかるところ、8ヵ月で収穫ができました。2025年はすでに2回の収穫を終え、合計140kgを出荷しました。

2025年5月に訪れた際には、まだ背の低いバナナが広がり、開けた印象でしたが、11月には立派に成長したバナナが整然と並び、青々とした豊かな圃場へと大きく姿を変えていました。

栽培をはじめた頃の圃場(25年5月)
現在の圃場

より臨場感のある圃場の様子が動画でご覧いただけます!

タグアスさん一家は、試行錯誤を重ねながら、今日もバランゴンバナナや様々な作物の栽培に励んでいます。

また、この圃場ではバナナ以外にも様々な作物が栽培されており、果物の王様(King of Fruits)と呼ばれるドリアンも栽培しています。ドリアンの木は成長すると25〜40メートルになり、はるか上空にある枝の先に実をつけます。ちなみにドリアンの果実は非常に重く落果の衝撃が強いため、収穫の時は十分注意が必要です・・・

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