お店レポート 量り売りとまちの台所 野の
東京都三鷹市にある「量り売りとまちの台所 野の」では、主に量り売り、日替わりカフェ、イベント開催を行っています。運営メンバーの一人、岡田光さんにお話を伺いました。
「野の」のオープンは2022年10月。その1年半以上前から、「量り売り」と「協同労働」という構想を描き、それに賛同するメンバーが集まり、開業に向けてスタート。スペースを探しながら、地域のイベントにポップアップ出店したりして経験を積みました。
当初からメインに考えていた量り売り。作り手の顔が見える、環境に負荷をかけない、地場のものなど、商品の選定基準にも強い思い入れがあります。店内には、調味料、乾物などおすすめの商品が並びます。



その仲間になっているのが、「パレスチナのエキストラバージンオリーブオイル」と「規格外バランゴンバナナ」です。オリーブオイルは、以前からパレスチナに関心があり、2023年10月以降、パレスチナの情勢の悪化を機に取り扱いを開始。農業をしている岡田さんは、同じ生産者として思いを寄せずにはいられなかったそうです。

規格外バランゴンバナナは、小分けではなくバナナがダンボール箱にどっさり入っているというのが量り売りと相性がよかったことから取り扱いはじめ、現在は月2回の定期的な販売となりました。毎週販売してほしいという声が寄せられるほどの「スター商品」に。オリーブオイルもバナナも馴染みがある食べ物ですが、背景を知っている方は少ないので、「野の」での買い物が生産地の状況を知るきっかけとなったら嬉しいし、商品のストーリーを伝えられたらと思っているということでした。


シェアキッチンで日替わりのお店が楽しめるカフェは、いつかお店を持ちたいという方の応援の場として、またフードロス削減の観点からも設置を決めました。例えば、規格外バランゴンバナナで傷みそうなものは、カフェでマフィンやスムージーに変身。バナナの皮もコンポストにしていて、食材を循環させていくという思いが強く感じられます。


今後は、常に心を寄せてアドバイスなどをしてくれる応援団的な常連さんの層をより厚くしたいとのこと。誰でも参加できる、取り扱ってほしい商品をプレゼンする「商品ドラフト会議」もそのひとつ。買い物するだけでなく、取り扱い商品にも意見を言える参加型の開かれたお店を目指していきたいと話してくださいました。
取材とまとめ 福島智子(ふくしま・ともこ/APLA)
※このレポートはPtoPニュース69号「つながるひろがるピートゥーピーの輪」からの転載です。
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