レポート

パレスチナ オリーブオイル生産団体UAWCからの緊急声明

2014年6月5日

ATJのパレスチナのオリーブオイルの生産者団体の一つである、UAWC(パレスチナ農業開発センター)より、UAWCの財務担当をしているアブドゥル・ラザック・ファラージさんが、イスラエル政府により、不当に拘束(行政拘禁)され、他の拘束された人々と一緒にハンガーストライキに入り1ヶ月経過し厳しい健康状態にあります。UAWCから緊急声明が届きました。

今後の状況につきましては、随時WEB、FB等でご報告致します。

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2014年5月29日

緊急アピール

UAWCはパレスチナの行政拘禁者の命を救う輪に加わるよう呼びかけます。

2014年4月24日より行政拘禁者*が、制度の廃止を求めてイスラエルの刑務所でハンガー・ストライキを行っています。数十名の服役者が、行政拘禁者に連帯してストライキに加わっています。

イスラエルの刑務所当局は拘禁者の要求に耳を傾けることを拒否し、独房に移す、必要な健康管理を怠る、殴打するなど報復的な措置をとっています。

ストライキ参加者はハンガー・ストライキを終了することを拒否し、刑務所側が要求を無視し続けるなら、10日間ビタミン剤やサプリメントを摂取しない、水を飲むことさえも控えるという強い抗議の意思を貫こうとしています。

ストライキ参加者の多くが危機的な健康状態にあり、2014年5月28日、約40名が病院に運び込まれました。UAWCの管理運営・経理責任者のアブドゥル・ラザック・ファラージ氏もその一人です。

ファラージ氏は2014年2月25日**に逮捕され、6か月間の行政拘禁を言い渡されました。4月30日、ファラージ氏は 行政拘禁者による恣意的な逮捕と行政拘禁の方針に反対するハンガー・ストライキに加わりました。

ストライキ参加を表明した直後、ファラージ氏はアヤロン刑務所の基本的な基準を欠いた独房に移されました。そして、ファラージ氏は他の参加者と共に車イスに乗ってアヤロン刑務所からメール病院に移りました。ファラージ氏に対する不正義は1985年に始まりました。1985年から1991年までの6年間起訴され、さらに間隔を置いて5回、計8年間、行政拘禁のため刑務所に収容されました。

イスラエル軍は、彼を告訴することも、また彼が裁判に立つことを許すこともなく、情報を秘匿し、我々の同僚を無制限に行政拘禁しています。

UAWCは行政拘禁者、とりわけ、パレスチナ農民の権利擁護のために市民社会を牽引してきたアブドル・ラゼック・ファラージ氏の命を深く憂慮しています。

上記の状況を受けて、

1. UAWCは人権団体や国際的な連帯組織に対して、公正な裁判を受けるという基本的人権を侵害する行政拘禁の方針をイスラエル政府が取り下げるように働きかけることを呼びかけます。

2. UAWCは国際社会に対して、イスラエル当局が行政拘禁者を即時釈放し、命を守るよう圧力をかけることを呼びかけます。

パレスチナ農業開発センター(UAWC)

(*訳注:行政拘禁とは、無期限に更新できる軍令に基づいて起訴や裁判なしの拘禁を認めるもので、人権団体から国際的に非難されているもの)
(**逮捕日を4月25日と掲載しておりましたが、2月25日の間違いでした。お詫びして、訂正致します。)[/box]

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