レポート

【バナナニュース367号】ボンボンさんからのお手紙(後編)~消費者と生産者をつなぐ~

2025年10月3日
ボンボンさん(左):生産者宅の軒下で

ミンダナオ島のバランゴンバナナの生産者は、エルニーニョ現象による干ばつや、強風、豪雨などの自然災害にたびたび直面します。自然災害は圃場に大きな被害をもたらし、生産者の収入を減らします。それにより落胆する生産者もいますが、大半は、災害の後に圃場を再び整備し、バナナを植え直します。

買取を待つバナナと生産者
集荷場での買取作業

バランゴンバナナの生産者は、どんなに困難な時でも、笑顔で「また植えよう。そうすればまた収穫できるから」と言える、とても強く、たくましい人々です。私たち農業指導員は、彼らが直面した困難と彼らが圃場に注いでいる努力の証人です。

ティボリ族の生産者アダムさん(一番右)とその家族、親戚
バランゴンバナナを400株植えており、2004年から出荷しています。
生産者とその子どもたち
バランゴンバナナの収入は、主に食費や日用品、子どもの学費に充てられます。

「どうぞこれからもバランゴンバナナを応援してください。私たちはこれからも喜んで植え続けます。」

これが、生産者がいま一番伝えたいメッセージです。生産者の願いは、皆さんのひとつひとつの消費が圃場と生活を支える力となり、化学合成農薬を使わず、大切に育てたバナナを皆さんに安心して楽しんでいただけるという関係性が継続していくことです。

ボンボンさん(右)と談笑する生産者

私は来年3月頃に日本を訪れる予定です。ぜひ皆さんに現地のことをお伝えし、寄せられた声を生産者にも届けたいと思っています。お会いできる日を心より楽しみにしています。

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生産者へのメッセージは生産者に伝えていきます。よろしくお願いいたします。
なお、すべての質問項目に関してご回答は任意です。

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