レポート

【バナナニュース366号】ボンボンさんからのお手紙(前編) ~生産者と歩む日々~

2025年9月5日

こんにちは!ミンダナオ島で農業指導員をしているボンボン(通称。本名チャリー・ヴィリアヌエバ)です。定期的に圃場を訪問し、生産者の皆さんとコミュニケーションを取りながら、バランゴンバナナの栽培に関するアドバイスを行っています。

私が管理する南コタバト州ツピの圃場では、日々の栽培記録を取りながら新しい知識や技術を蓄積しています。例えば、バナナの間に植えられているココナッツの植え付け幅を調整してバナナの栽培に適した日陰の具合を見つけたり、天然由来の発酵液肥を散布したときのバナナの成長の様子を記録したりしています。こうしたデータを生産者と共有することで、安全でより良い品質のバナナの生産を支援しています。

バナナの栽培管理について生産者と共有している様子。

ぬかるんで滑りやすい道など、フィールドにはさまざまな困難がありますが、生産者と直接関わり感謝されることは大きなやりがいにつながります。圃場訪問や生産者との交流は、民衆交易を継続・発展させるために欠かせない要素であり、バナナを適切に管理しながら栽培する上でも非常に重要な役割を果たしていると感じます。

バイクで圃場に向かう様子(最初にすれ違っている馬はちょうどバナナを運んでいるところです)。
※動画中の揺れが強いため、視聴の際はご注意ください。
晴れの日ならば、かなりの傾斜も二輪で駆け上がる。
雨の日だと、バイクは危ないので歩く。

また、バランゴンバナナ以外の収入源が乏しい、異なる文化的背景を持つ民族の人々と社会的に繋がれることも、私にとって大きな喜びです。だからこそ、生産者の努力を支え、持続可能な農業を実現することが私の大切な役割だと考えています。(後編に続く)

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