レポート

バランゴン生産復活のためにバナナの株と肥料を配布-台風ヨランダ、パナイ島復興支援活動-

2014年4月3日

バランゴン産地で最も甚大な被害を受けたパナイ島では、オルター・トレード社(ATC)による復興支援活動が精力的に進められています。

復興支援の目的は、バランゴンバナナの生産性を改善し、生活再建、収入向上を図ることです。パナイ島ではバナナの圃場が大きなダメージを受け、1年間収穫が期待できません。そこで、各生産者が最低120マット(株)のバナナを生産する、2015年1月までに収穫を再開する、そして2015年3月には隔週で400箱の出荷量を目標としています。

そのためにバナナの株と肥料の配布を開始しました。これまでに15,000本以上の株と2,400袋の鶏糞が3つの産地、カーレス、バラサン、サン・ジオニシオに配られました。3月14日時点で全体の約60%にあたる株と肥料が配布されました。また、とりわけ多くの苗が必要なカーレスではバランゴンの苗床も設けられました。

バランゴンの株と肥料の配布の他にも倒伏したバナナの茎や葉を小さくするシュレッダー(1台)、山刀(ボロ)、鍬などの農機具も生産者に配布されました。

また、海岸に近いカーレスではバランゴン生産者は半農半漁の暮らしをしています。しかし、台風ヨランダによって漁船を失ってしまったので23名の生産者が共同で使用する漁船を1隻購入します。

これらの復興支援活動は2014年12月まで実施されます。総予算額は約356万ペソ(約820万円)、全額日本からの寄付金で充当されます。

カーレスに設置されたバランゴンの苗床

カーレスに設けられたバランゴンの苗床

 

 

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