レポート

【バナナニュース294号】野菜の宅配事業「the BOX」

2019年9月6日
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the BOX事業のスタッフたち

バランゴンバナナの輸出を担うオルタートレード・フィリピン社(ATPI)は、バナナの輸出以外にマスコバド糖という黒砂糖の製造と輸出、そして野菜などの宅配事業を実施しています。

小分けされた野菜たち

The BOX(ザ・ボックス)と呼ばれる野菜の宅配事業は、ネグロス島内のバランゴンバナナ産地(西ネグロスのパタグやパンダノン、カンラオンなど)やカネシゲファームで生産された野菜や果物などを、バコロド市内の消費者に届けるシステムです。

2019年7月現在のBOXの登録消費者数は235人で、定期的な注文をしているのは60-70人程度です。BOXは注文書が届けられ、好きな野菜や果物を注文する形です。毎週新しい注文書が印刷され、水曜日に注文書を回収、木曜に集約しながら袋分けし、金曜日に配達します。個人宅の他、職場への配達もあります。

 

生産者から野菜を買い取る時の様子

野菜の買い取りは、注文書の締切日と同じ水曜日に実施されます。残った分は会社に併設された小さな店舗で販売したり、週末の屋外マーケットで販売したりしますが、受注予測を誤って発注数量が多すぎると、ロスが出てしまいます。また、野菜の買取時には生産者から翌週の出荷予測をもらいますが、翌週になったら予測通りに野菜が揃わないということもあります。その他、野菜の種類が少ない、出荷される野菜が消費者の需要とうまくマッチしていないこと、品質に関するクレームが多いことが相変わらず課題です。

現在the BOX用の野菜の生産者は60人。最も売上高が大きいのは鶏肉、次にサツマイモや卵、パパイヤなどが続きます。

私立学校などで保護者向けに講師を招いてのセミナーを開催して食に対する意識を高めてもらい、BOXの登録者を増やす努力をしていますが、2019年はまだセミナーを開催できていません。事業的にはまだ採算が合わない状況ですが、「ほんものの食べもの運動」を進めるATPIとしては、引き続き課題の解決に取り組んでいます。

 


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生産者へのメッセージは生産者に伝えていきます。よろしくお願いいたします。
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