レポート

東ティモール:今年1年を振り返って

2012年12月24日

Merry Christmas!

今年オープンした東ティモール初のショッピングモール「Timor Plaza」では、 華やかな装飾を施して、お祭りムードです。

今年オープンした東ティモール初のショッピングモール「Timor Plaza」では、
華やかな装飾を施して、お祭りムードです。

クリスマスを迎えて東ティモールではごちそうを用意して、家族・親戚と夜通しお祝いしています。

東ティモールの今年1年を振り返ってみます。

 

今年5月、東ティモールは主権回復10周年を迎えました。

3-4月の大統領選挙で当選したマタンルアク氏の就任式も併せて行われ、

ポルトガルとインドネシアを含む各国の首脳・議員が来訪し、盛大に祝福されました。

 

7月には議会選挙があり、その後、与党による連立政権発足までの経過で暴動が起こり、犠牲者が出ました。

過去のトラウマを抱える東ティモールの人々は、2006-07年の騒乱の二の舞に発展することを危惧し、恐怖を抱きました。

しかし、幸いにも、事態は早期に収束しました。

 

国内では、政府の政策方針によって、インフラ整備が盛んに進められています。

ディリを含む3県では、(まだ臨時停電はありますが)電気が24時間通るようになりました。

エルメラ県でも電線の配備が進んでおり、夜でも明かりが灯る集落が増えてきています。

 

道路は、ディリでは常にどこかで工事が行われているような状況ですが(毎年、同じ場所を工事していますが…)、

地方の道路状況はなかなか改善されません。

 

一方、雇用状況は未だ改善の兆しがなく、多くの人々が現金収入を得るために必死になって、日々を暮らしています。

人々は道のいたるところに小さな小屋を建てて、キリスト生誕を祝福します。

人々は道のいたるところに小さな小屋を建てて、キリスト生誕を祝福します。

通りを歩けば、国連(UNMIT)職員の姿は、今年中の撤退に伴い、すっかり見かけなくなった今日この頃です。

それでも、治安はとても落ち着いています。

 

今後、雇用や汚職の問題で人々の不満が治安の悪化に繋がらないか懸念されていますが、

どうかこの平和がいつまでも続きますように…。

 

では、みなさま良い年をお迎えください。

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