【バナナニュース372号】ジュジさんからのお手紙(後編) ~バランゴンバナナがつなぐ、わたしの仕事と子育て~
私は二人の子どもを育てるワーキングマザーです。普段は午後6時過ぎに帰宅しますが、仕事で帰りが遅くなったり、出張で家を空けたりすることもあります。そんなときは夫が先に帰宅し、子どもたちの世話をしてくれます。
私たち夫婦がともに不在のときは、二人の叔母が子どもたちを見てくれています。叔母たちは現在61歳と57歳ですが、「ジュジの子供たちの世話は自分たちの手で」と、まだまだ意欲的です。それほどまでに、2人は日々の子育てに深く関わってくれています。

実は、私自身もまた、この叔母たちに育てられました。私が生後6ヵ月の頃から住まいや食事、教育など、生活の面倒をみてくれました。
当時、父は病気で一時的に仕事ができない状態にあり、出産直後の母は5人の子どもを抱えながら家事をこなし、さらに家計を支えるために行商の仕事をしていました。母の負担を少しでも軽くするため、叔母たちは私を引き取り、きょうだいのうち他の二人も別の叔母のもとで暮らすことになりました。
その後、父が回復してからも、私は叔母たちのもとで育ちました。振り返れば、自分の人生の多くの時間を、私たち家族のために注いでくれたのだと思います。冗談まじりに「私の世話で忙しすぎて叔母さんたちは結婚しなかったのかもね」と話すこともありますが、私にとって2人はそれほどまでに深い愛情をもって支えてくれた存在です。
いま、私が仕事と子育てを両立できているのは、こうした家族の支えがあってこそ。世代を超えてつながる家族の絆に、あらためて感謝しています。
私は7歳の娘と4歳の息子に、バランゴンバナナから学んだ大切な価値観を伝えたいと思っています。それは、食べ物を育てる農家の努力に感謝し、食べ物を無駄にしないことです。決して簡単ではなく、どうすれば伝わるか悩むこともありますが、粘り強く伝え続けることが、親として、そして食の生産と消費の循環に関わる一人としての責任だと考えています。
私が働くオルタートレード・フィリピン社(ATPI)は、こうした価値観を日々実践できる場です。次の世代へ手渡していきたい想いを自身の生き方として支えてくれる、大切な仕事でもあります。



最後に、日本の皆さまへ。
日頃より、バランゴンバナナの生産者へのご支援と温かいお気持ちをお寄せいただき、心より感謝申し上げます。皆さまの支えがあるからこそ、生産者は尊厳と希望を持って農業を続けられます。バナナを召し上がるとき、その背景にある想いと努力を感じていただけたら幸いです。
ジュジさんは4月に来日します!
\その様子を後日ウェブにて報告予定です。お楽しみに!/
*1開催された学校行事は、国際連合(United Nations, 略称UN)の設立を記念する「UN Day(10月24日)」に合わせて行われた「UN Celebration」 です。世界の国々の文化や国際協力について学ぶ教育イベントとして、フィリピンの多くの学校で行われます。学校によって多少違いますが、このイベントでは典型的には各国の民族衣装を着ることになっており、それぞれの生徒は「自分の担当国」を割り当てられ、その担当の国の衣装を着ることが多いそうです。日本担当の生徒は、ほとんどの場合 着物や浴衣 を着ます。今回、アマレちゃんは日本担当なので、浴衣(のようなもの?)を着ています。上部に戻る
*2同じ教育段階(education level)の中で次の「学年」へ進級する場合、「進級式(Moving Up Ceremony)」が行われます。通常は、各教育段階の中での進級時に、Senior High School(日本の高校2・3年に相当)まで実施されます。フィリピンでは、教育の節目をとても大切します。そのため、各学年の修了時には、進級式あるいは卒業式といった正式な式典を通して、きちんと認められ、お祝いします。上部に戻る
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