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【続報】フィリピンにおける新型コロナウイルス感染症の状況③

【続報】フィリピンにおける新型コロナウイルス感染症の状況③

フィリピンにおける状況の続報です(前回の報告はこちらをご覧ください)。

 

全体状況

6月以降、フィリピンの新規感染者数は増加傾向にあります。要因としてフィリピン保健省は、PCR検査数の増加(現在の検査能力は1日1.6万件)や、セブ市における感染拡大をあげています。6/16から6/24の期間において、マニラでの陽性率が7.2%に対してセブでは32.8%に達しているとのことです。その他の要因として、新規感染者数の発表方法の変更(詳細は文末の参考2で説明)も挙げられています。

参照元:CNN(英語)、Rappler(英語)

参照元:
・日本:NHK特設サイト
・フィリピン:Our world in Data

 

バランゴンの産地がある地域の感染者数

バランゴンバナナの産地では、感染者数は少ない数字で推移しています。例えばネグロス西州では、感染者数が5月に比べると10倍になっていますが、これは主にマニラやセブから戻ってきた人たちです。

現地での買付や輸出を担っているATPIによると、バランゴンバナナ生産者やスタッフに感染者は出ていないとのことです。

参照元:フィリピン保健省

 

地域ごとの規制レベルは段階的に引き下げられています。下表は規制レベルの変化を見やすくするために数値に置き換えたものです。(数字が大きいほど厳しい規制。フィリピンでは数値での表現はされていません)。「4」がいわゆるロックダウンの状況で、セブ市のみが現在「4」です。

【規制レベルの推移】4:ECQ(Enhanced Community Quarantine強化されたコミュニティ隔離措置)
3:MECQ(Modified Enhanced Community Quarantine修正を加えた強化されたコミュニティ隔離措置)
2:GCQ(General Community Quarantine一般的なコミュニティ隔離措置)
1:MGCQ(Modified General Community Quarantine修正を加えた一般的なコミュニティ隔離措置)

参照元:在フィリピン日本国大使館

 

フィリピン政府は5月末に、感染者数が増加傾向にある中で、6月以降のマニラ首都圏などでの規制の緩和を決めましたが、ドゥテルテ大統領は記者会見で、人口あたりの死亡者の少なさや(フィリピンの人口は2018年時点で約1億人)、感染者の多くが軽症であることを理由として挙げていました。

バランゴンの産地はすべて、現段階で存在している規制レベルの中で、規制の一番低い地域に属しています。ただ、ネグロス東州の自治体(市町村)の中には独自に厳しい規制を継続している地域があり(西州に隣接しているカンラオン市)、東州の一部のバナナについては、遠いルートで西州の港までバナナを運ぶ状況が続いています(通常3-4時間で運べるところが6時間かかっています)。

ATPI・ATPF社内の様子:バナナ事業責任者のレイさんの誕生日を祝う一コマ(7月2日)

バコロド市がロックダウン下にあったときはATPI/ATPFは縮小した勤務体制でしたが、現在は通常の出社体制に戻っています。マスクの着用やソーシャルディスタンス、出社時の検温などが実施されているとのことです。

 

 

 

 

ネグロスではバランゴン産地のある地方の村に行くことは可能になってはいるものの、まだ以前のように容易に訪問できる状況にはないとのことです。特に、東ネグロス州の規制は厳しく、ATPI事務所がある西ネグロス州から入る際には、商用目的の移動であることの証明書に加えて健康診断書の提示が必須であり、また胸部X線の診断書の提示も求められるそうです。(健康診断書(一般的な検診内容)の有効期限は1週間、X線は1度のみ受ければ可)。北ルソンのバナナをトラックでマニラに運ぶ際やミンダナオ島の各産地からトラックでダバオにバナナを運ぶ際には、X線の結果を求められることはないそうです。

ネグロスの東州と西州を結ぶ長距離バスはまだ運行されていません。ミンダナオ島の長距離バスも同様とのことです。

また、フィリピン国内での島間の移動は依然として禁止されているため、ATPIスタッフがミンダナオ島などの産地に出張することはまだ出来ない状況です。(※7月から一部の国内線フライトの運航が再開されているようですが、まだ不安定な状況にあるようです)。

東ネグロスのパッキングセンターの様子(5月上旬)

規制の緩和を受けて、現在出荷が止まっているバランゴンの産地はありません。パッキング作業も通常どおり行われています。

 

 

 

 

 

東ネグロス州ボナウォン村の集荷所の様子(5月上旬)①

東ネグロス州ボナウォン村の集荷所の様子(5月上旬)②

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

参考1)フィリピン政府のデータを元に国連人道問題調整事務所(OCHA)がまとめている6月30日発表の概況報告

  • 37,514人の感染者のうち、10,233人が回復している。
  • 感染者の6%が軽症である。
  • 1,266人の死者のうち、70歳以上が7%、60~69歳が29.8%、50~59歳が17.9%を占めている。
  • 96%の病院の病床は余裕がある状況である一方、セブ市の病床がひっ迫した状況にある。
  • 海外から帰還した出稼ぎ労働者や、ロックダウン時に旅行や仕事で地元を離れていた帰宅困難者の感染確認が目立っている。

 

参考2)新規感染者数の発表方法の変更について

5月28日以降の政府発表から、過去に行われた検査で未整理で集計されていなかった分が追加されています。そのため、5月28日以降は、freshな陽性結果(検査結果が出て3日以内のもの)とlateな陽性結果(検査結果が出てから4日以上経過したもの)がそれぞれ発表され、その合算値が一日の新規感染者数となっています。(5月末時点で6,800件の未整理の陽性データがあり、重複を削除する作業などを行ったうえで、lateな陽性結果として日々公表されています)。6月前半は、lateな陽性結果が過半数を占めていましたが、後半はfreshな陽性結果が増加しており、マニラとセブを中心に感染拡大が続いている状況がうかがえます。

参照元:
・Our world in Data
・ABS-CBN Newsのグラフ

 

参考3)フィリピンの陽性率の推移グラフ参照元:フィリピン保健省

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