レポート

新しく3つのサトウキビ生産者組合が加わりました

2013年2月1日

ATJ最初の民衆交易品であるマスコバド糖の輸入が始まったのは1987年。ちょうどこの年、フィリピンでは砂糖農園を含む商業的農園が農地改革の対象となり、何世代にもわたって働いてきた農園労働者に農地を所有する権利がようやく保証されました。

マスコバド糖の原料となるサトウキビは、生産者組合を結成して協同でサトウキビを生産することを決意した元労働者たちによって生産されています。ATCは作付け資金融資や生産管理指導などを通じて、彼らの自立を支援してきました。さらに、化学肥料を多用する従来の生産方法から、徐々に堆肥などで土壌を豊かにした農地で栽培する有機転換プログラムにも取り組んでまいりました。

昨年、マスコバド糖の民衆交易と有機農業の理念に共鳴する3つの生産者組合が新たに産地として加わりました。農地改革で土地を手にしたナカラン及びマリア・セシリア生産者組合、バランゴンバナナを出荷するパンダノン生産者組合です。この中には有機転換中の生産者だけでなく、有機転換プログラムの参加に向け準備を進めている生産者も含まれています。ネグロスの人々の自立という目的を実現していくために、ATCとATJは転換プログラムに参加する意思を持つ生産者組合から出荷されるサトウキビも使用しています。

上記の変更に伴い、弊社ホームページでも「化学肥料の不使用」という記述は削除しました。引き続き、マスコバド糖をご愛顧頂きますようお願い致します。

(広報室 小林)

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