東ティモールのメルカド(市場)から
~市場に映える穀物の彩り~
首都ディリ最大の市場「メルカド・タイベシ」に行けば、現地に暮らす人びとの生活必需品が揃います。
その一角では、東ティモールの人びとの主食であるお米(白米、黒米、赤米)をはじめ、豆類(大豆、落花生、金時豆、緑豆、あずき、キマメ)やトウモロコシといった穀物がバケツに入って陳列され、粉ミルクの空き缶を用いて一掬い250g単位で量り売りされています。

お米は国内生産しているものの、輸入品の方がずっと安く流通しており、人びとはそちらを購入することの方が多いため、主食を輸入に頼っている状況です。

豆類は東ティモールの家庭料理で重宝され、金時豆と人参、ジャガイモ等の野菜を煮込んで塩コショウと旨味調味料で味付けしたりします。肉類よりも安く入手できる重要なタンパク源ですが、国内生産は限られていて輸入品も多く、道路インフラをはじめ流通も未発達のため、それなりの値段で売られています。

栄養不良、低体重の子どもの割合が非常に高いこの国で、その状況の改善に繋がるよう、今後、コーヒー生産者たちとコーヒーの端境期の雨季に豆類を栽培する計画を立てています。
東ティモールの市場にある八百屋さんの一角には、他のアジア諸国ではお目にかかれない食材があります。パパイヤを実のみならず、花まで食材として活用するのは、2002年まで統治されていたインドネシアの料理が普及している一方で、東ティモール独自の食文化の一つと言えます。
つぼみの段階で油で炒めて塩コショウなどで簡単に味付けして食べるのが一般的で、花自体がとても苦いので、疲れている時には体によく効きます!

メルカド・タイベシの敷地は広大ですが、八百屋スペースには多くの売り手が密集しており、所狭しと空間を最大活用した陳列が目を引きます。

からし菜はひもで縛って吊るし、定期的に水を噴きかけることで少しでも長く鮮度を保とうとしています。お客さんから注文を受けたら、ハサミでひもを切り、その束で販売しています。


国産の蜂蜜は、東ティモールにはボトリングの工場がほとんど無いため、使用済みペットボトルを洗浄·消毒して容器として再利用しています。同じように国産の椰子酒も、食用油のボトルに入れて売られています。


容器を見れば、国産なのか輸入品なのかを識別できるのは、東ティモール独特な風景の一つかもしれません。
名和尚毅(ATJコーヒー産地担当)
※このレポートはPtoPニュース70号からの転載です。
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