レポート

東ティモールのメルカド(市場)から

2025年10月3日
撮影:珈琲工房まめ福

~市場に映える穀物の彩り~

首都・ディリ最大の市場「メルカド・タイベシ」に行けば、現地に暮らす人びとの生活必需品が揃います。その一角では、東ティモールの人びとの主食である米(白米、黒米、赤米)をはじめ、豆類(大豆、落花生、金時豆、緑豆、あずき、キマメ)やトウモロコシといった穀物が陳列され、粉ミルクの空き缶に一掬い250g単位で量り売りされています。

豆類は東ティモールの家庭料理で重宝され、金時豆と人参·ジャガイモ等の野菜を煮込んで、塩コショウと旨味調味料で味付けしたりします。肉類よりも安く入手できる重要なタンパク源ですが、国内生産は限られていて輸入品も多く、道路インフラをはじめ流通も未発達のため、それなりの値段で売られています。栄養不良·低体重の子どもの比率が非常に高いので、今後、コーヒー生産者たちとコーヒーの端境期の雨季に豆類を栽培する計画を立てています。

名和尚毅(ATJコーヒー産地担当)

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