ゲランドの塩

フランス西海岸、ブルターニュ地方にゲランド塩田はあります。 太陽と風の力、粘土の地層を活かした構造を持つこの塩田で 1000年以上、機械をほとんど使わない伝統的手法を用い、 塩職人(パリュディエ)の手により『ゲランドの塩』は生産されます。
自然環境を最大限に活かしたこの製法で作られる『ゲランドの塩』は、 古くはブルボン王朝時代から今日に至るまで、 フランス料理の名シェフたちから高い評価を受け続けています。
最新情報
ATJ30周年 広がる協同のネットワーク(PtoP NEWS vol.34 2019.10)
2019年、オルター・トレード・ジャパン(ATJ)は創立30周年を迎えました。1980年代半ばに砂糖の国際価格が暴落したことをきっかけに、ネグロス島で飢餓が発生し、そのネグロス島の人びとの自立を目指した、「民衆交易」でのマスコバド糖(黒砂糖)やバランゴンバナナの取り組みが開始されました。その後、インドネシアのエコシュリンプ、東ティモールのコーヒー、パレスチナのオリーブオイルなど、世界の生産者との協同のネットワークが広がりました。
もっと読むレシピのご紹介
現在、ATJのWEBでは、2つのレシピの特集を組んでいます。ATJの商品を愛用してくださる『きまぐれや』のシェフ、吉田友則氏によるおすすめレシピと、ATJの商品をこよなく愛する人ひとたちが、教えてくれたとっておきのレシピ、です。
もっと読む【PtoP NEWS vol.16/2017.07 特集】伝統的なゲランド塩田での収穫
水から塩を作ることはできる生き物は、ヒトだけのようです。そのヒト特有の英知は、土地の自然や気候に応じて様々な形で発達しました。中でも、美食の国フランスにおいて多くの著名なシェフにも愛好される「ゲランドの塩」は、ゲランド地方特有の自然とヒトのどちらもがなくては作ることのできない、きわめて素朴な天日塩です。フランス西部ゲランド地方に広がる塩田では、1000年以上前から変わらずに塩づくりが営まれてきました。
もっと読む【PtoP NEWS vol.11 201702 ここが知りたい】「天日塩」産地で異なる風味、お気に入りを見つけては?
天日塩は、文字通り「天日の力で海水の水分を蒸発させて得られた塩」です。その多くは、塩田を作って海水を引き込み、それを太陽光に晒して海水を濃縮させることで作られます。残念ながら、雨量の多い日本では、特別な設備なしに作ることは、ほとんど不可能です。
もっと読む【PtoP NEWS vol.5 特集】職人たちが守るゲランドの未来
フランスの西海岸ブルターニュ地方、大小の入り江が入りくんだル・コワジック岬のふもとに、ゲランドの塩田が広がっています。ゲランド半島では、古くは3世紀ごろから塩田が整備され、現在の塩田の技術は9世紀以前には確立していた、という記録があるほど。料理人たちがこぞって使いたがるこの「ゲランドの塩」は、一度味わうとなかなか他の塩を使う気になれません。どんな料理に使っても、決して主張せず、素材の味をギュッと引き立てる「ゲランドの塩」についてご紹介します。
もっと読むゲランドの塩生産者グレゴリー・ピタールさん、 塩づくりについて語る~その2~
塩職人のグレゴリー氏は、特に塩田の作業の話題になると、身振り手振りで本当に楽しそうに話をしてくれました。1000年を超える伝統を持つゲランドの塩は、現在、このような塩作りに魅了された職人たちの手で作り出されているのです。
もっと読むゲランドの塩生産者グレゴリー・ピタールさん、塩づくりについて語る~その1~
ゲランドの塩生産者組合の組合長であるグレゴリー・ピタール氏、サリーヌ・ド・ゲランド社の代表であるロナン・ロワゾン氏の2名が来日しました。ご両名とも、パリで日本料理店に行ったことはありますが、本物の日本は初めて。短い滞在ではありましたが、現在のゲランド塩田の様子や、彼らの塩づくりに対する想いを語っていただきました。
もっと読むゲランド塩田:この10年の歩みと発展
ATJがゲランドの塩の取り組みを開始してからの10数年間も、ゲランドの塩職人たちは綿々と塩田を復活させ、人材を育成し、自然と共生するゆるぎない地域事業としてゲランドの塩を育てています。そうしたこの10年間の「続ゲランドの塩物語」をコリン・コバヤシ氏がフランスからレポートします。
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