素材の魅力を身近に感じて~ゲランドの塩ってどんな塩?~
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ATJでは、8月にウェブサイトをリニュ ーアルしました。産地や商品情報を分かりやすく伝えるのはもちろん、民衆交易ならではの生産者の顔が見える、ひと・モノ・コトがつながるイメージが形になったサイトです。
さらに、これまで十分にアピー ルしきれていなかった素材の魅力や使い方をもっと皆さんに伝えたい!という想いから「商品の特徴」というページを新設しました。生産者が大切に作ったものをどういう見せ方をしたらその魅力が伝わりやすいか、おいしそうに見えるだろうか•••、商品担当者との話し合いを重ね、写真も新たに撮影して、試行錯誤を経て出来上がりました。
なかでもゲランドの塩は、プロの料理人も愛用するその知名度の高さから、サイトでの閲覧数が最も多い商品です。たくさんの人に見てもらえる機会を得ている一方で、一番塩、粗塩、細粒塩•••など、複数種類の塩を取り扱っていることから(販売元のゲランド社ではもっとたくさんの種類が!)、「種類によってどこが違うの?」「どう使い分ければよいの?」といった質問をよくいただきます。塩って、そもそも塩味を付けることが主な役割ですし、種類があってもどう使い分ければよいかイマイチ分かりにくい調味料かと思います。そんな疑問を解消して、選んだり使ったりする際に参考になるページに仕上がったと自負しています。
もっと知りたいゲランドの塩
塩とひとくちにいっても、原材料と製法によって種類がわかれます。ゲランドの塩は太陽と風の力だけで海水を結晶させてつくった天日塩です。少しグレーがかった色味をしているのは、洗浄工程がなく、粘上質の土壌の成分やプランクトンに由来していると言われています。ゆっくりと結晶した塩は、とがりがなくまあるい味わいが特徴です。今回は一番塩と粗塩をご紹介します。
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◇一番塩は、食べる直前に!
塩田の表面にふんわりと浮かんでくる塩の花だけを集めた希少な塩です。焼いたお肉やお刺身、天ぷらにふりかけるなど、つけ塩としてお使いください。食べる直前にかければ、一番塩の美味しさを舌の上で感じていただけます。
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◇粗塩&乾燥粗塩
粒の大きい粗塩は、塩田で収穫後に1~2年寝かせて自然に水分を抜いた後、師にかけたもの。キャベツやニンジン、大根、ソーセージをゆっくり煮込むポトフに使うと野菜の旨みが違います。煮込み料理やスープの他に、肉や魚の塩漬けや下ごしらえ、パスタ梅干しなどの漬物にもお使いいただけます。
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粗塩を温風乾燥させて使いやすくした乾燥粗塩は、ミルで挽いてお好みの粒の大きさに出来ます。旬の生野菜にパレスチナのオリーブオイルと一緒にかけると野菜の甘味が引き立ちます。
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ちなみに、ゲランドの塩職人イチオシの塩は、一番塩とのこと。独特のスミレのような香りがパッと立つのだそうです。残念ながら私にはスミレを感じ取れる感性がありませんが、カツオのたたきに使うと燻された香りがググッと際立って、ポン酢で食べる時とはまた違った赤身の濃厚さが味わえます。それぞれにお気に入りの使い方を見つけて楽しんでいただけたら嬉しいです(※あっさりしているものより、脂ののっているカツオに使うのがおすすめです!)。
今回新しいサイトの制作に携わるなかで、改めてこの塩が自然を相手に職人の手によって作られているさまに触れ、農作物と同じようにいのちのあるものに感じられました。使う際や食べる際にそうしたことをふと思い出し、大事に味わえたりすることもおいしさのスパイスになると思います。皆さまにも作り手や産地のことを身近に感じてもらえる瞬間が増えるよう、人の温もりが伝わるATJらしい情報の発信やサイト作りに今後も励んでいきます。
大久保ふみ(おおくぼふみ/ATJ)
ゲランドの塩のページもぜひご覧ください!
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