粗塩の収穫にこの道具あり!
2022年8月25日

これはただのトンポではなく、1,000年を超える歴史を持つゲランドの塩田で粗塩の収穫を任され続けてきた唯一無二の道具です。およそ5mという長さは、塩田の真ん中まで無理なく届くように設計されたもの。
先端にあるプレートは塩に触れるため木製でなくてはならず、十分な幅を持ち、その断面は作業性を考慮した絶妙な角度に仕立てられています。素材の進化により持ち手だけは木でなくグラスファイバー製でもOKとなったそうですが、そのしなりを活かして卓越したコントロールで収穫する技術と共に、ほぼオリジナルのままで今に伝えられています。

さて、その他にあまり用途がなさそうなこのトンポ、当然入手経路も限られてきます。しかし、今ではこの由緒正しいトンポを使うこと自体が 「ゲランドの塩」の生産条件の一つであると同時に、そもそもこれがないと塩田を保ちながら収穫すること自体できないわけで、これはまさにゲランドの塩の命綱。そのため生産者組合では、塩職人がトンポ難民にならないように在庫を確保し、いつでも供給できる体制を整えているのです。あ、トンポの名前は「ラス」といいます。
若井俊宏(わかい・としひろ/ATJ)
新着レポート
-
カカオ
今年のバレンタインにかりんとうチョコクランチはいかが? 2023年2月3日
-
バランゴンバナナ
【バナナニュース335号】バナナでフードロス削減!ぽこぽこバナナプロジェクト 2023年1月27日
-
エコシュリンプ
エコシュリンプの加工にこの道具あり! 2023年1月25日
-
カカオ
1枚の写真から「念願のパぺダ」 2023年1月10日
-
バランゴンバナナ
【バナナニュース334号】ミキサーで混ぜるだけ!簡単・バナナチーズケーキ 2023年1月5日
-
カカオ
デキ―は星になった 2022年12月15日