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【バナナニュース293号】干ばつに台風、バナナへの被害が続いています

2019年8月21日
雨の降り始めを期待して植えたものの、立ち枯れてしまったバナナ

雨の降り始めを期待して植えたものの、立ち枯れてしまったバナナ

数ヶ月前のバナナニュースでは、西ネグロスのカンラオン市で雨が降り始めたということをお伝えしました。

ところが、同じネグロス島の中でも、東ネグロスの産地ではその後もなかなか雨が降らずに、深刻な干ばつに見舞われていました。

干ばつの影響でバナナは成育せず、実のなりも悪い状態でした。

実がなっても出荷基準のサイズに満たないまま熟し始めてしまうものもあります。

 

 

 

実の重みに耐えきれずに折れたバナナ

実の重みに耐えきれずに折れたバナナ

そのような中、6月に入って一部地域で雨が降り始めたものの、今度は別の問題が起きています。

干ばつの影響で弱った幹が雨に耐えられず、重たい実をつけたまま折れてしまったり、倒れてしまう株が続出したのです。

 

 

 

 

 

 

台風5号の影響で倒れてしまった株

台風5号の影響で倒れてしまった株

さらに7月中旬には追い打ちをかけるように台風5号がフィリピン付近を通過しました。

ネグロス島には上陸しなかったものの、東ネグロスでは強風が吹いて株が倒れたり、葉が細かく切れてしまったりする影響が出ています。

 

 

 

 

 

 

バナナの出荷が少ないと仕事も少なくなるため、箱詰め担当者たちも出荷量が増えることを待ち望んでいます。

バナナの出荷が少ないと仕事も少なくなるため、箱詰め担当者たちも出荷量が増えることを待ち望んでいます。

東ネグロスで再びたくさん収穫できるようになるのは、10月以降の予定です。

収穫から日本でのお届けまでには約1ヶ月かかりますので、みなさんへのお届けは11月頃になる予定です。

この時期は国産の果物も多くあり、日本での需要が落ちる時期でもありますが、度重なる天候被害からようやく回復してきたバナナを、ぜひたくさん食べてください!

 

 

 

 

よろしければ、このニュースを読んだ感想をお聞かせください。生産者へのメッセージは生産者に伝えていきます。よろしくお願いいたします。

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