【バナナニュース276号】バランゴンバナナの舞台裏 ~品質編2~
バランゴンバナナには様々な課題がありますが、その1つが品質改善です。収穫から日本への輸出まで多くの工程を経ているため、品質がどの段階で悪くなるのか把握するのも簡単ではありません(*)。
2月末から3月にかけて、バランゴンバナナの輸出をしているオルタートレード・フィリピン社(ATPI)から、レイ氏、アーウィン氏の2名が来日しました。
レイ氏はバランゴンバナナ事業全体の責任者であり、アーウィン氏は品質管理を担当しています。来日中には、バナナの袋詰めをしているリパック場も訪問し、品質状況を確認しました。
フィリピンでは問題ないと思っていた傷がその後広がり、日本で袋詰めする時点で販売用に適さず、廃棄になっている。それを一緒に見ることができたのは、とても良かったと感じています。
「今回、日本でバナナの状態を見て、品質の悪い産地でも、全部のバナナの品質が悪いわけではなく、中には品質のいいバナナもあることがわかりました。
おそらく、品質が悪くなる原因は、畑での管理、収穫から箱詰めまでの工程にあると思うので、フィリピンに戻ったら工程を見直します。」とアーウィン氏は品質を確認した後に言っていました。
品質確認後の打合せでは、品質を悪くしている可能性がある要因として、バナナを買付けてから洗浄・箱詰めを行うパッキング場まで運ぶ際のバナナの取り扱い、箱詰めの方法、箱詰めの際に使用している緩衝材の使い方などが挙げられました。
すぐに劇的に改善するのは難しいですが、考えられる原因に対処していきたいと考えています。
事業部商品一課 黒岩竜太
*バランゴンバナナが収穫から日本に届くまで工程に関しては、「バランゴンバナナが日本に届くまで」のシリーズをお読みください。
バランゴンバナナが日本に届くまで① ~バランゴンバナナ圃場の様子~
バランゴンバナナが日本に届くまで④ ~バナナの箱詰めから出荷~
バランゴンバナナが日本に届くまで⑤ ~日本輸入から追熟加工~
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