【バナナニュース273号】北ミンダナオのバランゴンバナナ生産者紹介 ~セルソ・ファベラさん~
ミンダナオ島クラベリア町のバランゴンバナナ生産者、セルソ・ファベラ(Celso J. Fabela)さん。
59歳で3人の子どもがいます。子どもは全員独立しており、2人は教師、1人は会社員として働いています。
ファベラさんがオルタートレード社にバランゴンバナナを初めて販売したのは2007年です。しかしその後、妻であるエルノア(Elnore)さんが病気になり、治療のためにお金が必要だったので、質として土地を預けて、お金を借りました。
ファベラさんはお金を借りている間は土地を使用することができず、その土地は6年間牧草地として使用されたため、バナナ栽培を続けることができませんでした。借金をしている間、ファベラさんは近隣の畑で働きながら、生計を立てていました。
子どもの協力もあり、2016年に借金を返済した後は、再びバランゴンバナナを植え、2017年からオルタートレード・フィリピン社(ATPI)に販売をしています。バナナの手入れをしっかり行っているので、ファベラさんは高い生産性を維持していると、クラベリア町を担当しているATPIスタッフのハイディさんは言います。また、バランゴンバナナ以外にも、主に自家消費用として野菜なども植えています。
「バランゴンバナナは私たち家族だけでなく、クラベリア町の他の生産者にとって、貴重な定期的な現金収入源です。」とファベラさんは言います。
また、バナナ栽培の難しさについて聞かれると、「台風や干ばつといった天候被害、病害被害はバナナ栽培にとって大きな課題です。台風による強風、干ばつによる水不足で株が弱ると、実をつけているバナナが倒れてしまうことがあります。病害対策に関しては、定期的に畑の見回りを行い、早期に病気に感染しているバナナを発見して対処することが重要です。」と説明してくれました。
事業部商品一課 黒岩竜太
読者アンケート
よろしければ、このニュースを読んだ感想をお聞かせください。生産者へのメッセージは生産者に伝えていきます。よろしくお願いいたします。
[Form id=”15″]
新着レポート
-
オリーブオイル
ガザで続く飢饉とジェノサイドに関するUAWCからの声明 2025年7月1日
-
エコシュリンプ
<産地の食卓~インドネシア・東ジャワ~>具だくさんの「サユールソップ」 2025年6月30日
-
オリーブオイル
【オンライン署名】世界につづけ、パレスチナ国家承認 2025年6月26日
-
バランゴンバナナ
【バナナニュース363号】 バナナの運び出し~バナナの幹は自然のひんやり緩衝材~ 2025年6月9日
-
オリーブオイル
PARCによる救援活動報告~ガザ地区に希望を~ 2025年5月30日
-
オリーブオイル
「ガザ地区の恒久的停戦とパレスチナの和平を求める」賛同署名のご報告 2025年5月27日