エコシュリンプでオルタナティブな食を|クッキングスタジオBELLE料理教室
11月13日、生活クラブ・クッキングスタジオBELLEで、エコシュリンプ20周年記念クラス料理教室「エビをおいしく~えびたっぷり和のメニュー~」が開催されました。
メニューは、お正月の装いをしたエコシュリンプでした。エコシュリンプのむきみを使った“えびしんじょうのお椀”、棒書紙を巻いたように見せる“棒書揚げ”は、まるで内掛をまとったかと思えるエコシュリンプでした。そして季節の野菜たちとお皿を華やかに彩る“えびの黄金焼き”。どれもエコシュリンプの旨みや食感を大切に引き出すレシピです。エコシュリンプの旨みは、ボイルかオリーブオイル炒めと決めつけていましたが、季節の装いやさまざまな食文化の装いでたくさん楽しめる素材だと実感しました。
受講者の方たちが試食される間に、BELLEマネージャーの近藤惠津子さんに代わって、ATJから環境に配慮したエコシュリンプの養殖方法についてお話しさせていただきました。
クッキングスタジオBELLEとは、「安心・安全な食生活を送り、食べ物を生産し続けられる地球を維持するために、食を追求する場」と謡われています。そして「食を楽しむ」場でもあると近藤さんは言います。使う食材や料理方法はサステイナブル(持続)に繋がり、そして受講生の皆さんもグループでお料理を仕上げることからチーム力のある人間関係ができるそうです。
生産する人、流通する人、料理する人、そして食べる人、皆の想いがつながって持続的な社会ができるのだと近藤さんは語ります。また、「セミナー&クッキング 食の安全」クラスでは、11月のセミナーでは「世界の養殖~エビ~」と題して水産物の消費の現状、そしてエコシュリンプのお話しでした。
クッキングスタジオBELLEのプログラムは近藤さんが理事長を務めるNPO・CSまちデザインによって運営されています。
近藤さんは生協に入ることをきっかけに食の安全、食(生産)の持続、暮らしのあり方に関心を持ち、生協活動のリーダーとして活躍する中で、直接運動には参加しなくても、サステイナブルな社会の必要に気付く人々を増やしていきたいと考え始めました。生協で学び培ってきたことをさまざまな形で発信することで、サステイナブルな社会づくりをめざすゆるやかなうねりをつくるために、CSまちデザインを設立しました。
CSまちデザインは、生活クラブの人材育成プログラムである「食のコンシェルジュ養成講座」、その活動の一環として「クッキングスタジオBELLE」の企画・運営を担う一方、独自の講座や講師派遣なども行なっています。
そして、CSまちデザインのもうひとつの活動が、学校教育の場での“食農共育”です。子どもたちにも食を通して豊かな暮らしや人間関係を伝え体感して欲しいと奔走しています。講座や授業を通じて「世界一エビを食べるといわれている日本人、子どもたちが大好きなエビ、そうしたエビを日本人が食べることで地球環境が破壊されている実態があるなかで、エコシュリンプは、そうではないオルタナティブな食のあり方を具体的に提案してくれる重要な素材です」と語ってくれました。
(ATJ交流企画事業推進室・幕田恵美子)
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