【ガザ救援カンパ】農業へも大きな被害
5月のガザ爆撃では都市部だけではなく、イスラエルとの境界近くに広がる農地でも大きな被害がありました。
ガザのパレスチナ情報省によると、畜産施設、井戸、用水路など490の農業施設が損傷を受けました。15,000リットル以上の牛乳が市場に出せずに廃棄され、飼料や水の供給が止まった養鶏場では23万羽以上の鶏が犠牲となりました。
また、イスラエル政府によって海域が完全に封鎖されているため、3,600世帯の漁師が漁に出られない状況です。
パレスチナ農業開発センター(UAWC)が停戦後に行った現地調査によると、少なくとも2,100棟の温室、50台のソーラーパネル、 190の農業用溜池、50隻の漁船が損傷しました。また、50ヘクタールもの農地で作物が被害を受け、ミサイルにより220箇所の穴があいたと報告しています。
こうした農業への被害により野菜や果物、肉、卵や牛乳などの生産、供給が影響を受けており、ガザ地区の食料事情のさらなる悪化につながっています。また、被害を受けた農家は収入の道が断たれて生活が困窮しています。
パレスチナ農業復興委員会(PARC)とUAWCは、住居を失った都市住民や避難者、農家への食料の緊急配布を進めるとともに、ガザ地区での農業生産を復旧するための支援計画を検討中です。
ATJ及びAPLAでは、引き続き、ガザ地区救援カンパを呼び掛けております。
ガザ地区への救援活動のご協力をお願いいたします。
新着レポート
-
オリーブオイル
ガザで続く飢饉とジェノサイドに関するUAWCからの声明 2025年7月1日
-
エコシュリンプ
<産地の食卓~インドネシア・東ジャワ~>具だくさんの「サユールソップ」 2025年6月30日
-
オリーブオイル
【オンライン署名】世界につづけ、パレスチナ国家承認 2025年6月26日
-
バランゴンバナナ
【バナナニュース363号】 バナナの運び出し~バナナの幹は自然のひんやり緩衝材~ 2025年6月9日
-
オリーブオイル
PARCによる救援活動報告~ガザ地区に希望を~ 2025年5月30日
-
オリーブオイル
「ガザ地区の恒久的停戦とパレスチナの和平を求める」賛同署名のご報告 2025年5月27日