<今月のおいしい!>フィリピンでも「ずいき」を食します。
フィリピンの代表的な家庭料理と言えば、醤油と酢で素材を煮込んだアドボです。酢の適度な酸味が食欲を刺激してくれます。

鶏肉や豚肉のアドボが代表的ですが、ネグロス西州バゴ市イリハン村のサトウキビ生産者、レベッカ・タモナンさんの家庭の日常食は、畑で収穫したサトイモの葉柄(イロンゴ語でタックウァイ)を使ったアドボ、アドボン・タックウァイです。タックウァイは日本の「ずいき」にあたります。
~アドボン・タックウァイの作り方~

【材料】
・ずいき 10~15本前後
・食用油 大さじ1
・玉ねぎ(小)1個(みじん切り)※
・ニンニク2片(みじん切り)
・唐辛子2本(薄く切る)
・酢、しょうゆ、塩(適量)
・エビ・ペースト 大さじ1~2
※油炒めで味付け用として使うピンポン玉くらいの玉ねぎ。

【作り方】
<タックウァイ(ずいき)の下ごしらえ>
・収獲したタックウァイを洗う。
・外皮をむいて、10センチ以上の長さに切る。 切り口を洗い、10分ほど乾かす。
①中華鍋(あるいは鍋)を熱して、にんにく、玉ねぎ、唐辛子を油で炒める。
②タックウァイとエビ・ペーストを加え、味が均一になるように炒め、塩を少々加える。
③水を加えて10分ほど煮る。
④醤油と酢を加える。正確な分量はなく、好みの量や味付けによって決める。
⑤やわらかくなったら、時々かき混ぜながら3~5分煮る。色が茶色になったら出来上がり。

調理は短時間で簡単にできます。ただ、ずいきの下ごしらえが少々厄介です。皮をむくと手がかゆくなったり、肌荒れを起こたりして我慢しなければいけないからです。欠かせないのが「トロイ」と呼ばれるイワシの塩焼き。焼き魚、温かいご飯と一緒に食べるアドボン・タックウァイはイロンゴ族のもっともおいしい料理の一つとレベッカさんは言います。何か日本人の好みと似ていますね。
まとめ:小林和夫(ATJ広報室)
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