レポート

東ティモール:今年の収穫の様子~その2

2013年8月23日

タロ加工所でも、天候不順によって乾季に降りやまない雨の影響を大きく受けました。

乾燥工程での難しさを共有するタロ加工所責任者のジュリオさん(右)とATTのエバンさん(左)

乾燥工程での難しさを共有するタロ加工所責任者のジュリオさん(右)とATTのエバンさん(左)

特にパーチメントの乾燥はたいへん苦労しました。乾燥のうまくいかなかったコーヒーは、残念ながら日本へは輸出しません。ATTでは、乾燥のうまくいったものとうまくいかなかったものをロット管理しています。
また、同加工所では、ATTスタッフのエバンさん&ルシオさんが赤く完熟した実だけの出荷を生産者に呼びかけました。毎日の集荷の際、生産者に繰り返し呼びかけたことで、緑の未熟のものや黒く過熟したものを取り除いて、赤い完熟の実だけを持ってきてくれる生産者も出てきました。ATTスタッフのエバンさんとルシオさんは、生産者に伝え続けてゆくことが大切だと語ります。それによって、少しずつ少しずつ生産者の意識を変えてもらって、東ティモールコーヒーの品質向上につなげたいと考えています。

既に咲きはじめたコーヒーの花(2013年8月初旬撮影)

既に咲きはじめたコーヒーの花(2013年8月初旬撮影)

毎年10月、コーヒー産地のエルメラ県は白くてかわいいコーヒーの花が咲き誇ります。しかし、今年の天候不順の影響によって、8月初旬にすでに花が咲きはじめています…。今はようやく雨が降りやんだのですが、もしも今度は雨季がずれ込んでしまったら、花が枯れて実が発育する時期に雨が降らず、実が発育しない恐れがあります。
主な収入源であるコーヒーの作柄が生産者の心配事になっています。

 

ATJ事業部商品課 名和

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